ベートーベン 『ベートーベン』

犬映画の超王道。突然一家にやってきたセントバーナードが騒動を巻き起こすコメディです。

「ベートーベンのいたずらにパパガチギレ!」みたいなあらすじだったので、暴れ犬の気配を感じたんですが、泥んこで家に上がるなど家族に対しては割と基本の暴れ。

しかし悪人に対しては、イスごと引きずりまわすなど派手さを見せてたので、空気読んで暴れてるんだろうなという印象。その他にもいじめっこを撃退したり、おぼれた娘を助けたり…有能すぎる。終盤、大群で街を疾走するシーンは爽快感のあるいい暴れでした。

 

マーリー 『マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと』

新婚夫婦とその飼い犬のゴールデンレトリバーが、共に暮らす日常を描いた作品。

前ページで語ったザ・ゆるふわ感動犬映画だろ!と思いきや、このマーリー、しつけ教室を出禁になったり、世話を頼まれた犬好きの女子が「犬の皮をかぶった悪魔」と言い放つくらいの激しい暴れ。しつけを完全拒否して暴走する姿が潔いです。私も近くにマーリーがいたらキレるかもしれない。

終盤、老犬になって「あんなに暴れてたマーリーが…」ってなる展開がずるい…こんなの泣くに決まってんだろ!!

 

スクービー・ドゥー 『スクービー・ドゥ―』

アメリカの人気アニメの実写版。臆病なグレート・デンのスクービーが、飼い主とその仲間たちとミステリーを解決するストーリー。

スクービーはアニメ合成なので普通にしゃべるし、犬の行動範囲を超えた自由な暴れ方。女装して飛行機乗ったり、バイクで疾走したりと奇行が目立ちます。スクービーの仲間たちの人間も基本暴れ姿勢で、画面が常にやかましい。

暴れる犬を求めていたはずなのに、スクービーが調子に乗るとイラッとする自分がいました。絶妙にむかつく顔してるんだよな…。

 

ルーと仲間たち 『キャッツ&ドックス』

世界征服をたくらむネコから人間を守るため、スパイとして活動する犬たちを描くSFアクション。犬版MIBみたいな感じで、家族で楽しめる映画です。

コンピューター操作したり裁判(!?)開いたり、こちらも犬の行動範囲を超えた暴れ。

悪役のネコの方が、ナイフ投げたり人間を誘拐するなど、大分暴れてます。こんなに極悪なイメージで描かれて、ネコ派が怒らないか心配です。

 

クジョ― 『クジョ―』

狂犬病にかかったセントバーナードのクジョ―が、人間に襲い掛かるホラー。

これまで紹介した暴れる犬が霞むほどの暴れ…大暴れです。想像の10倍は暴れてたし怖すぎた。

故障した車の中に逃げこんだ親子を追い詰めていくんですが、チャンスと見るや車にガンガン体当たりするし、窓の隙間から顔つっこんで噛みつこうとする。

その迫力ある攻撃もさることながら、車に引っ込んだ親子を数日にわたって監視し続ける、ねばりと冷静さが一番怖い…世界一嫌な「待て」ができる犬、それがクジョ―…。

絶対に殺すという意思が強すぎるんだけど、狂犬病ってそんな冷静さを保てる病気だったか!? 緩急をつけた暴れが、とにかくほんとに怖い!