大型連休の最終日となった5月6日、ついに大千秋楽を迎えた『だいすけお兄さんの世界迷作劇場 2018-19』。その2日前、千葉・習志野文化ホールでの2回目の公演後、あるお祝いのために特別なアンコールが用意されていた。その模様をレポートする。
『だいすけお兄さんの世界迷作劇場』とは、NHK『おかあさんといっしょ』の歌のお兄さんを歴代最長の9年間務めた横山だいすけが、「子供たちに生の歌を、踊りを、ドキドキを、ワクワクを届けたい!」という思いから、2017年7月に始動させたステージ。この日の迷作劇場は、ゴールデンウィーク真っ只中ということもあり、最後まで多くの家族連れで大盛り上がりを見せた。割れんばかりの拍手が鳴り響き、そのまま幕が下りるかと思いきや…。横山の「あれ?」という声とともに再び幕が上がると、そこに聞こえてきたのは「だいすけお兄さーん」というちょっと聞き慣れない声。と同時に舞台上に現れたのは、昨年開催された『横山だいすけFamily Live 2018 in 大阪城ホール』にもゲスト出演した鈴木福だ。
横山が「福くん! 声変わりしているから誰かと思ったよ(笑)」と声をかけると、「今日はお祝いにやって来ました」と鈴木。「えっ、令和記念?」と横山が返すと、鈴木は「いやいや」と笑いつつ、「『だいすけお兄さんの世界迷作劇場 パート2』、10万人突破おめでとうございます!」と声を張り上げる。舞台上には演出の岸本功喜なども登場し、客席からも大きな拍手が。実は迷作劇場の来場者数が2年連続で10万人を突破し、そのお祝いのために鈴木が駆けつけたのだ。横山は「わー、ありがとうございます! これも来てくださる皆さんのおかげであり、今この場にいる皆さんも10万人の中のおひとりです。本当にありがとうございます!」と満面の笑みを浮かべつつ、目には光るものも見られた。
さらに歴代最長コンビで臨む、『Family Live 2019@舞浜アンフィシアター 横山だいすけ×小林よしひさ』に鈴木がゲスト出演することも発表。鈴木は「バリバリ世代なので、おふたりとの共演に今からワクワクしています」と目を輝かせる。横山は「『世代です』って言われるとプレッシャーだけど…」と苦笑いしつつ、「いやいや、本当に嬉しいです!」と声を弾ませる。さらにすでに発表されている迷作劇場パート3にも触れ、「どちらも大いに盛り上がっていきたいと思います! また遊びに来てくださいねー!」と呼びかけ、この日一番の笑顔とともに閉幕となった。
取材・文:野上瑠美子