アニメーション映画『君の名は。』の製作発表会見が10日、東京都内で行われ、声優を務める神木隆之介、上白石萌音、監督・脚本の新海誠氏、川村元気プロデューサーほかが登場した。
新海監督の3年ぶりの新作となるこの映画は、夢で見た少年と少女が経験する恋と奇跡の物語。山深い田舎町に暮らす女子高生・三葉(みつは)が夢で見た、東京に暮らす男子高校生の瀧(たき)。世界の違う2人の隔たりと繋がりから生まれる“距離”のドラマを唯一無二の映像美と圧倒的なスケールで描き出す。
瀧の声を務める神木は、かねてより新海監督の作品が好きだったと言い、「僕自身大好きな監督の作品に携われて本当に幸せ。信じられないぐらいうれしい。その分、自分の中でプレッシャーもあるので一生懸命頑張りたい」と意気込みのコメント。
オーディションでヒロイン三葉役を射止めた上白石も「信じられなかった。電話でマネジャーから知らされた時は自分でほっぺたをつねっていた」と興奮気味に振り返り「神木さんにいろいろ学びながら自分も楽しんで頑張ろうと思う」と笑顔を見せた。
一方、劇中では“夢のなかで女子高生になる設定”もあるという神木。演じるに当たっては「まったく未知数。具体的にどうしようかはまだ考えていない」と戸惑いもあるようだが、「(三葉役の)上白石さんを参考にしながらじっくりやっていきたい。監督に納得してもらえるように頑張るしかない」と言葉に力を込めた。
また、この作品の着想のきっかけとなった「小野小町の和歌」を紹介した新海監督は、その和歌の内容にちなんで「好きな人が夢に出てきたことは?」と2人に質問を投げ掛けた。
「まだないです」とはにかんだ上白石に続き、先日、写真週刊誌に女優・志田未来との交際を報じられたばかりの神木は、「僕ですか…。僕は新海さんが大好きですから…」とかわすのみだった。さらに退場間際に、神木に対して報道陣から「志田未来さんと交際しているということでいいですか?」と声掛けが行われたが、声が届かなかったのか、神木は無言で足早に会場を後にした。
映画は2016年8月全国東宝系にて公開。