シールは全36種類と書いてある。ドラゴンでもなくイケメンヒーローでもなく、ひげのジジイが一番偉いビックリマンの世界、今回も箱やパッケージに堂々と、知らないジジイが君臨しています。ブレてない!

天使、悪魔、お守り、ヘッド、4種類の種族のシールが全36種類です。今までビックリマンは平成に入ってからもいろいろ出てたんですが、「全部キラキラ」とか「違う人が絵をかいてる」など、いろいろな変化を経てきました。でもやっぱり昭和のあのビックリマンが一番みんなは好きだと思うんです。

聖魔化生伝ではそんな「あの頃っぽさ」がきちんと抑えてある気がします。強そうなやつだけじゃなくて、マヌケなキャラクター、なんかよくわかんないやつ、様々な変なシールが1つの神話でつながっている感じが集めていく楽しさを出しています。

もちろんシールの裏も当時のような意味不明度。仏教用語、生化学用語、音楽理論からオカルトまで、さっぱり全貌が見えてこないけどなんだかすごそうな多様な知が、日本語文法を大幅に無視しながらダジャレでつながっていくテキストやキャラクター名。仕事で疲れた頭脳に現代詩のようなあそびを与えてくれること間違いなし。