主人公はファンタジー世界で聖剣を手にして世界を守る、みたいな話なんだけど、この聖剣が100万本あって、100万人主人公アーサーがいるらしいことを最初に言われる。まさにソーシャルゲームの世界のトレースというわけ。
「外敵」「秘境」「因子」だとか、なんだかよくわからない用語をバリバリに使ったストーリを女の子キャラがしゃべりまくって圧倒されるが、とにかく進めるとゲームが始まる。キャラクターや操作画面のグラフィック、ボタンを押した時などの画面のエフェクトはきれいでなめらか。ドリランドなどはインターネットブラウザでゲームを動かしているので、苦手な表現などもあるんだけど、本作のような端末専用のアプリにすると結構何でもできる。
構成はドリランドなどと同じで、「先に進む」みたいなボタンを押してスタミナが切れるまでどんどん進み、ボスを倒したりして新しいエリアに進めるようになる例のあのタイプ。冒険中に突然現れるドリランドの「キングモンスター」とまったく同じ感じでこちらでも「妖精出現!」と出てくる。
そういった感じで驚くほど同じなんだけど、エリアを選ぶ時に単なるアイコンじゃなくてワールドマップが出てきたり、カード1枚1枚にストーリーが付いていたり、主人公の目的もストーリーもあって、あとから見直せる。今までのソーシャルゲームのそういう部分に物足りなさを感じていて、ゲーム性自体には満足していた人はかなり多いだろうから、こういうやり方は多いにアリなんだと思う。ドリランドを完全に模倣したり逆行したりの2択ではなく、どこかに大きなアレンジを加えるということでオリジナリティを出しているって感じだ。