国内のMVNO(仮想移動体通信事業者)の契約回線数は、2016年3月末時点で4717回線となり、15年3月末時点に比べて約1.5倍になったことが、MM総研が6月15日に発表したMVNOの市場規模に関する調査結果から判明した。

契約回線別の分類では、BWA(WiMAX/AXGP)が15年3月末時点から引き続き最多となり、回線数は約1.7倍の3382万回線(71.7%)に。携帯電話(3G/LTE)は1327万回線(28.1%)、PHSは8万回線(0.2%)となった。

独立系MVNO事業者がSIMカードを活用し、独自の料金プランで提供する独自サービス型SIMの回線契約数は、16年3月末時点で539.4万回線となり、1年間で約1.6倍に増加した。事業者シェアは、「OCNモバイルONE」などを提供するNTTコミュニケーションズが最も高い割合を占めた。

MM総研は、16年度に個人向け需要を中心に拡大した独自サービス型SIMの市場は、新規参入が活発で今後も成長が続くと予想。回線数は17年末に820万回線、18年3月末に1170万回線に達すると見込む。