15周年ライブでは声優陣のキャラ愛が炸裂
さて、そんな魅力たっぷりのリリカルなのは。当然、これまでもイベントは開催されているのだが、今回は初めてのライブオンリーイベント。生アフレコもなければ、お絵かきコーナーもない。しかし、盛り上がりは最高潮となった。その理由は、声優達のキャラクター愛が炸裂したためだ。
まず、オープニングから胸熱なシーンが飛び出した。開幕を飾ったのは田村と水樹によるデュエット。それぞれが歌う劇場版第1作のオープニングとエンディングテーマ曲「PHANTOM MINDS」「My wish My love」を熱唱したのだが、緊張で震える田村の手を水樹が力強く握ってさりげなくフォローをした。
なんでもない一コマにも思えるが、田村が白とピンクのドレス、水樹が黄色のドレスと、各々のキャラクターのイメージカラーをまとっていたことで、まるで実写版リリカルなのはを目の当たりにしたような気持ちにさせられたのだ。
さて、ここからはキャラソン祭りに突入! まず登場したのは、ヴィータ役の真田アサミだ。真田もまたイメージカラーの真っ赤な衣装に身を包み、真っ赤な照明の中でパワフルに熱唱。
男勝りな「お前ら、最後まで楽しんでいけよな〜」の一言にはファンも総立ちで「おぉぉ〜!」と雄叫びを響かせた。
続いてはシャマル役の柚木涼香。グリーンのドレスをまとい、緑一色に染まったペンライトに灯されながら歌う姿は、癒しの守護騎士そのもの。生真面目な指揮官シグナム役の清水香里は、胸に秘めた熱い想いをしっとりと歌い上げた。
リインフォースⅡ役のゆかなは純白のドレスをまとい、リインフォースⅠ役の小林沙苗は黒い衣装をまとって登場。「はやてを想って歌いました」と、こみ上げる感情を歌に乗せて、天使のような歌声を響かせた。
にわかにシンとなる会場。そこに登場したのは、八神はやて役の植田佳奈と、守護獣ザフィーラ役の一条和矢だった。センチメンタルな雰囲気になったところに、気合の入ったステージ衣装で登場した一条は「どうだいこれ?スタッフ一同爆笑だぜ?」と、会場を一気に笑いの渦へ!
さて、ここでファンはお気づきかと思うが、第2シーズンA’sの主要キャラ「八神家」が勢揃い。15年の歴史の中、イベントで全員が揃うのは初めてとのことで、初参加となったゆかなは「泣きそう」と言葉を震わせた。
そして、全員が想いを重ねて「星に祈りを(kuru ×2 mix)」を合唱。息のあった美しいハーモニーを響かせた。
その後、再び田村と水樹が登場。それぞれのキャラソンを歌い上げたのだが、アーティストから声優の田村と水樹になった2人は、歌声も一変。
田村はよりキュートに、水樹は持ち前のパワフルな歌声とは打って変わり愛くるしい歌声を響かせ、「9歳の少女になりきってフェイトちゃんらしく内股で歌いました!」とファンを大いに沸かせた。
またストライカーズからは斎藤千和(スバル・ナガシマ)、中原麻衣(ティアナ・ランスター)、井上麻里奈(エリオ・モンディアル)、高橋美佳子(キャロ・ル・ルシエ)の仲良し4人組が出演。現役アイドルさながらの見事なフォーメーションを決め、ファンの目を釘付けにしていた。
しかも、この4人が揃うのは13年ぶりとのこと。楽屋では同窓会状態だったという彼女たちは、ステージ上でもワイワイと盛り上がり、八神家に続き、アットホームな雰囲気で会場を包んだ。
1日目のみ登場となった日笠陽子(イリス)と阿澄佳奈(ユーリ)は、手を繋いで仲良くデュエット。
「私たち世代にとっては伝説のアニメ。15周年イベントに出演できたことは奇跡です」と、出演者でありながらもリリカルなのはのファンとしての喜びを言葉にすると、「ウンウン」と深く共感するファンも姿も見られた。