VR市場の起爆材と業界内外から注目される「PS VR」
ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は、2016年10月13日に発売したPlayStation 4(PS4)専用のバーチャルリアリティ(VR)システム「PlayStation VR(PS VR)」の全世界での累計実売台数が、17年2月19日時点で91万5000台を突破したと発表した。
「PS4」の世界累計実売台数は、17年1月1日時点で5340万台以上にのぼる。その「PS4」本体とセンサの役割を果たす「PlayStation Camera」を組み合わせて使うVRヘッドセット「PS VR」は、発売からわずか4か月で100万台近くを売り上げた。税別価格は「PS VR」単体が4万4980円、PlayStation Cameraとのセットは4万9980円。
14年3月の最初の発表以来、注目を集めていた「PS VR」の発売をきっかけに、17年は「VR元年」と呼ばれた。なお、国内では現在、多くの販売店・オンラインショップで品切れとなっており、供給不足のまま。競合する任天堂の新型ゲーム機「Nintendo Switch」の発売が迫っている。
全世界のPS VR用ソフトウェアタイトル・コンテンツ数は、無料配信タイトルを含め100本を超え、参入を表明しているPS VR向けコンテンツ開発会社は360社以上。SIEワールドワイド・スタジオ(SIE WWS)をはじめとする各社は、幅広いジャンルのゲームタイトルや、VRの特性を生かした新しい映像体験を楽しめるコンテンツなど、220本以上のコンテンツの開発を進めており、うち2017年内に100本以上が発売になる予定。
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