["\n 【ポルトガル・リスボン発】コンシューマエレクトロニクス製品の総合見本市「IFA」の今年の見どころなどを紹介する「IFA GPC(Global Press Conference)2017」2日目の4月21日、ポルシェ・デザインは同社初のノートPC「BOOK ONE」の詳細を発表した。
2月にスペイン・バルセロナで開かれた携帯通信関連見本市「MWC(Mobile World Congress) 2017」で初めて発表したもので、今回、GPCに集まった世界各国のメディアに実機を披露した。
\n 3200×1800ピクセルという高解像度の13.3インチディスプレイを搭載した着脱型の2in1 PCで、ディスプレイ側、本体側とも7.7mのアルミで削り出し筐体に仕上げた。重さは1.58kgと、見かけよりも手応えのある重さだ。
\n ディスプレイ部と本体部をつなぐヒンジは、光沢のある「ギア」を採用。ステンレス製で車のギアの形状を模したという。このヒンジで360°の回転を可能にする。電動式でディスプレイ部のロック操作を行う「オートラッチメカニズム」も搭載した。
\n CPUにはインテルの第7世代 Core i7 7500U を採用、メモリは16GB、ストレージは512GBのSSD。14時間以上の連続稼働ができる70Whのバッテリも備え、さすがに基本性能は高い。OSはWindows 10 Proで、顔認識機能「Windows Hello」に対応する。
\n 「機能美とハイエンド・パフォーマンスとの出会い」と題し、製品を説明したポルシェ・デザイン・グループのJan Becker CEOは、「インテル、マイクロソフト、クアンタ・コンピュータの3社とポルシェデザインが協業して2年の歳月をかけて開発し、完成させた。ポルシェデザインの名にふさわしい製品に仕上がった」と話し、ドイツでの参考価格が2795ユーロと発表されると、出席していた各国の記者達からため息が漏れた。高級感のあるプレミアム製品に見合った価格だ。まずは欧米の主要17か国で4月に発売する。(BCN・道越一郎)