タレントの泰葉が2日、東京都内の帝国ホテルで記者会見を行い、元夫で落語家の春風亭小朝を民事訴訟で提訴することを明らかにした。泰葉は4月24日に自身のブログで小朝から20年間にわたって虐待を受けていたと告白していた。
泰葉は「それはそれは苦しい闘いでした。全ての自分の傷をさらけ出すということがどれだけ苦しいことか分かりました。今の私の気持ちです。たった一言、生きててよかった…。よく生きていた。それだけです」と語り、結婚生活については「地獄でした」と振り返った。
また、病名はこれまで公表していた「双極性障害」ではなく、別の医師から「PTSD(心的外傷後ストレス障害)」との診断が下ったことを明かし、「今後も定期的な通院、抗不安薬の処方が必要」とする診断書を読み上げた。
記者から小朝による暴力の具体例を問われると、泰葉は「ほかの男性と楽しく電話で話していたのが、気に入らなかったようで、急に怒り出して、布団にぐるぐる巻きにされ、2階から突き落とされた」「『みその配合が気に入らない。俺を誰だと思っている』と包丁を振り回されて12針縫いました」「左耳の聴力が低下しておりますが、これは殴られた後遺症です」などと明かした。
また、記者から「今回は提訴することを決めたが、過去と同様にまた後悔する可能性があるのでは?」と尋ねられると、泰葉は「自分にふたをして生きてきて、どこか体調がおかしい、どこか自分ではないと思っていた。全部吐き出した上で、これは司法の手に委ねるしかない。自分の抱えている問題ではないと判断した」といい「私としては、とてもすっきりしております」と語った。
提訴の時期については「夏までにはと思いますが、弁護士の先生との話し合いによります」と説明。小朝に対しては「現在、何の思いもありません。司法に委ねると決意してからは、私のどこにも思い出もありません」とし、小朝との接触は「離婚後、一切ない」そうで「もちろん、何か一言あれば、私も提訴に踏み切りませんでした」と胸の内を語った。