舞台あいさつに登場した真田広之

 映画『ライフ』のプレミア試写会が12日、東京都内で行われ、出演者の真田広之が登壇した。

 本作は、国際宇宙ステーション(ISS)の無重力空間を舞台に、宇宙飛行士6人と“究極の生命体”との壮絶な死闘を描いたSFホラー。

 約半年ぶりに米国から帰国したという真田は、大勢のファンを前にして「自分のやった作品を見ていただけること、また長年見てくださっている方に新作を届けられるというのは本当にうれしい」とあいさつ。「劇中ではいろんなことが起こりますが、一緒にISSに乗ったつもりで楽しんでいただけたら」と笑顔でアピールした。

 真田は、システムエンジニアのショウ・ムラカミを演じた。日本人俳優を代表しての参加については「光栄でしたが、その分、恥じないパフォームをするように…というプレッシャーもありました」と吐露した。

 また、ワイヤアクションが得意な真田は、他のキャストの見本とされたそうで「監督が、僕が飛行しているシーンを撮った後に彼らに見せて、『研究しろ』と言ってくれたらしい。長上に敬意を示してくれただけだと思いますが…」とエピソードも披露した。

 実際のISSをほぼ実寸大で再現したロンドンでのスタジオ撮影についても「とてもぜいたくな空間だった。“スペースもの”なのに合成用のブルースクリーンがなくて、360度どこを見渡しても綿密に再現されていた」と振り返った。

 このほか「もし実際に地球外生命体に会えるとしたら?」という質問には「会ってみたい思いもあるけど、どれぐらい危険なのか分からないので、できれば遠目で見るぐらいがいい。少しずつ相手のことが分かってからごあいさつしたい」とちゃめっ気たっぷりに回答した。

 ジャパニーズホラーの『リング』シリーズにも出演している真田だが「貞子とエイリアン、どちらが怖い?」という問い掛けには、「そうきましたか…。でもやはり霊とはいえ(貞子は)人間。出会うのも地に足のついた地球上…。となると、地球から離れたところで出会う、何も分からない相手という方が恐怖ですね。私の主観としては、今回の映画の生命体の方が怖いと言わせていただきます」と語った。

 映画は7月8日から丸の内ピカデリーほか全国ロードショー。