六甲山上を舞台に行なわれる現代アートの展覧会「六甲ミーツ・アート 芸術散歩2020」が、9月12日(土)に開幕。今年度は過去最高となる44組のアーティストが参加し、絵画やオブジェ、映像作品などの現代アートを展示する。
山の光や風、川のせせらぎなど自然を感じながら、アートに触れ合えるのが大きな特徴。六甲山サイレンスリゾートや六甲オルゴールミュージアム、風の教会など12会場に展示され、各会場間は徒歩でも周遊できる。サテライト会場である有馬温泉エリアへは六甲有馬ロープウェーでアクセス可。ハイキングやプチトリップ気分を味わいたい方にぴったりだ。
六甲山の景観を生かしたアート作品も多い。山上の自然体感展望台 六甲枝垂れには、カフェやホテルの1室など六甲山上の5つの場所を精巧に再現したミニチュアアートが。北側の山並みを一望できる、“風穴(ふうけつ)”と呼ばれる小窓のような空間に配され、風景と溶け合って1枚絵のように美しく、ここでしか体験できない感動がある。
六甲ガーデンテラスエリアにある砂利広場には、ひとの“顔”をモチーフにした巨大な絵画。社会や家庭で仮面を被って生きることが避けられない時代において、ひとの素顔とは「恐ろしくまた美しい」ことを表現。マスクで顔を覆うコロナ禍を生きる今こそ、改めて素顔について考える時ではと問いかける作品に。
六甲オルゴールミュージアムからほど近くの中庭には、可愛らしい木彫りの鳥の姿。触れると、竪琴のような独特の音色が響く。六甲山で採集したアンティークオルゴールの音色や鳥の声などを加工したものという。工芸作品とデジタル技術の融合をテーマにした、ユニークなアート作品だ。
六甲ガーデンテラスエリア内には、カフェやレストラン、お土産ショップが点在。人気パン店「ケルン」と期間限定でコラボレーションしたサンドイッチは要注目。六甲山の定番みやげ、六甲山に咲く花から採れるハチミツ「六甲山ミツバチ やまみつ」もお忘れなく。
1日で回りきれないほど見どころが多い、フォトスポット満載の六甲ミーツ・アート。購入した鑑賞パスポートは、会期中に限り複数日に分けて利用OK(ただし1施設につき入場は1回限り)。密を避けられるオープンエアなイベントで、アートにじっくり触れてみては。
メイン写真キャプション
Art Work : Fumieda《The scenery I sew》 Model : Aoi Shimazawa Photographer : Hideaki Hamada Place : 自然体感展望台 六甲枝垂れ