■ロディア発のハードカバーノート「Webnotebook(ウェブノートブック)」
とり上げるのは、オレンジ色表紙のブロックメモで有名なフランスの「ロディア(RHODIA)」。そのロディアから登場したハードカバーノート「Webnotebook(ウェブノートブック)」です。
主に黒色の硬い表紙。糸綴じ製本。すでに数え切れないほどのメーカーがハードカバーノートを出しているなか、ここでロディアが参入したのにはどのような理由が有るのでしょうか。
ロディア。フランス最大の製紙会社であり高品質なノートのメーカー:「クレールフォンテーヌ社」の1ブランドです。ウェブノートブックに巻かれている帯にはサイズとページ数表記のほかは「フランス・クレールフォンテーヌの90グラム・ベラムペーパーを採用。」と、それだけが記述されていることから、製紙会社直結メーカーとしての紙質へのプライドを感じます。
本品の日本全国展開は9月から。しかし一部店舗でパイロット的に販売が行われており、私も手にしてみました。
黒色の表紙は意外にもソフトな手触り。硬い台紙に少し柔らかい表装(合成皮革)を巻いてあります。表紙の中央部にはおなじみRHODIAの刻印。
そして紙。ページを開くと適度に淡いクリーム色と繊細な極細罫線がユーザーを迎えてくれます。厚口の用紙表面はかなり平滑な仕上がりで書き味は滑らか。シャープペンシル系では時に滑りすぎかなと思うこともありますが、サラサラと書ける新世代の油性ボールペンや極細の水性ボールペン,ゲルインクボールペンなら誰にとっても快適でしょう。インクのにじみや裏うつりが少なく、くっきりとした描線。ハードカバーノートのジャンルで、本製品が「紙」の選択肢をひとつ増やしてくれたことにユーザーはありがたい気持ちです。