今回、その構成と演出を手がけた人気放送作家、鈴木おさむ氏に、ドラマ化に関する意気込みと、完全匿名掲示板『GIRLS TALK』についてどう思うか、ズバリ訊いてみた。

タブーに触れた悩みでも、ちゃんと答えを導き出したい

ーーーまずは男性の鈴木おさむさんは、『GIRLS TALK』に書き込まれている女子の悩みについて、率直にどう思いましたか?

「けっこう女の悩みみたいなものはあるけど、いい意味で”すごく汚い部分”がちゃんと見えているな、と。そして改めて、男は女の人の体を欲して、女の人はココロを欲しちゃうんだ、すごいバランスで面白いなと思いました」

ーーードラマ化するにあたってインスピレーションが刺激されたところは?

「日本版『セックス・アンド・ザ・シティ』を目指して作ったドラマってすごくいっぱいあると思いますが、どこかリアルじゃないと思っていたし、日本のTVドラマだとなかなかできないんじゃないか、って思っていた部分がありました。でも今回のドラマは『GIRLS TALK』というサイトコミュニティがあるから、”女子は、こういうこと話してるじゃん”っていう部分が現実のものとし取り上げられるのは、すごく画期的だと思いました。この投稿数はサクラで作ってできるものではないですしね」

ーーーー撮影現場を少し拝見させていただきましたが、老女に「セフレ」と言わせたりしてましたね(笑)

「そうなんです。それをちゃんと笑いの部分として、悩みに関しても”女の子たちがこんなこと考えてるんだ”って、男が思うのもいいし、女の子たちからしたら”けっこう踏み込んでるんだ”とか。いろんな見方ができればいいと思いますね。「セフレ」に関しても「セフレ」かどうかはどうでもよくて、”セフレだったらどうなの?”ということについてちゃんと答えを出そうと心がけています。この番組は”セフレっていいの?”っていうところから始まっているけど、「セフレ」から始まっていく恋もあるじゃないですか。結婚式だって”ナンパで出会って”とかタブーなイメージがありますが、そこに対しての答えがちゃんと導き出せたらいいなって思います」