日本市場での成長は過去最高

マルチチャネルコマースプラットフォームShopifyの日本法人Shopify Japanは2月26日、2020年のグローバルと日本市場での成長が過去最高を更新したと発表した。

日本市場の流通総額(GMV)は、19年比323%増となり、他国に比べても高い成長率となった。また、新規出店数の伸び率は、国内だけでも前年比228%増で、他のマーケットの中でも上位に位置している。国内での注目の新規加盟店としては、BAKE The Online、益子WEB陶器市、オリオンビール、タイガー魔法瓶、タンスのゲン本店を挙げている。

グローバルについては、Shopifyを利用する事業者(マーチャント)が世界で170万以上、Shopify Plusを利用する事業者(マーチャント)が世界で1万以上となり、20年の流通総額(GMV)が約12兆円となった。また、世界中で4億5700万人近くの消費者がShopifyを通して商品を購入(19年比52%増)した。新規店舗は、19年はほぼ1分(52秒)ごとに初めての売り上げを行ったのに対し、20年には平均28秒ごとに初めての売り上げを上げるまでにスピードが加速した。事業者(マーチャント)によるShopifyでの総売上高は約30兆円となっている。

昨年は、楽天の販売チャネル、Shopify paymentのJCB対応、Shopify POSのリリースをはじめ多くのプロダクトアップデートを図った。その中で、日本の成長率は他の国に比べて群を抜いており、新規出店数も前年の2倍以上となった。政府をはじめ、地方自治体などとの取り組みで起業家や実店舗をもっているオフライン事業者のオンライン化、Shopify POSを促進する取り組みなどが功を奏して成長につながったとみられる。

21年は、日本国内で要望の多かった「Shopify Plus」の専属チームの立ち上げを予定しており、事業拡大を図るD2Cブランドやすでに多くの顧客を抱える大手ブランドが必要とするカスタマイズ性にも対応できる体制が整うことになる。引き続き、プロダクトのアップデートを通じてオフラインとオンラインの融合をすることで事業者(マーチャント)のビジネスの成長につながるプラットフォームとなり、Shopifyの日本でのプレゼンスを強化していく。

また、マルチチャネルプラットフォームのグローバルカンパニーとして、越境販売のための多言語・多通貨の特徴を生かし、海外と行き来ができない今だからこそ、日本の消費者だけでなく、世界中の消費者に向けて商品を販売するための仕組みを提供していく。