3.気が利きすぎるママ

夫に対して何も言われていないうちから「はい、ビール」「はい、靴下」と世話をする気が利く妻。こんな出来た奥さんが親になったとき、子どもにも同じようにしてしまうことがあります。

相手の顔色を見て、何をしてほしいのかすぐにわかる察しが良いタイプです。

例えば、子どもが無言なのに…
「ほら、トイレ行きたいんでしょ」
「喉が渇いているのね。はい、お茶」
「あの玩具で遊びたいのね。ママが取ってきてあげる」

などとやってしまっているケースです。こうなると子どもは言葉を使わなくても自分の思いが通るので、しゃべる必要がなくなります。

【解決策】

夫に対しては良いのですが、子どもにはあえて望みを叶えてやらないことです。

子どもが「ママ、ジュース!」と叫んでも、「ママはジュースじゃないよ、ジュースがどうしたの?」と言いましょう。

また、「えっ、どこに!?」と反応しても良いでしょう。

©あべゆみこ

こうしているうちに子どもは言葉を使う必要にかられ、しゃべるようになります。

また、夫が妻に「おい、お茶」と言うのを真似して、子どもが「ママ、水」と言っていることがあります。これでサッと水を出してしまうと、子どもはその後も単語しか言わなくなります。

小学校の授業で鉛筆を忘れたとき「先生、鉛筆」。幼稚園でトイレに行きたいとき「先生、おしっこ」とだけ叫んでいる子が結構います。家庭での習慣をそのまま他人に対しても無意識でやってしまっている例ですね。

また幼児期から「先生、トイレに行ってもいいですか」「先生、鉛筆を貸してください」ときちんと言える子どももいます。家庭で「ママ、喉が渇いたからお水ちょうだい」と言わせている家庭だったりします。

子どもの単語に機械的に反応するのは止めましょう。先回りしてあれこれやってしまい過保護にならないようにしましょう。

特に“せっかち母さん”は気を付けてくださいね。