子どもに文字を教えるとき、もっと伸ばそうと、出来ていない箇所を真っ赤に添削する先生がいます。

熱心なのはわかりますが、果たして子どもにとってはどうなのでしょうか。

『動画でおぼえちゃう 笑えるひらがな(小学館)』の著者の立石美津子が詳しく解説します。

私は長年、文字指導の仕事に関わってきていますが、ダメ出しされて「よし、頑張ろう!」となる子には一度も出会ったことがありません。

文字の添削の話

先生も人間です。

おおざっぱな性格の人もいれば、細かくキッチリしている先生もいます。

おおざっぱな、テキトー先生の場合

字形が多少崩れていても、「とめ」「はね」「はらい」がお手本通りきっちり書けていなくても、特に添削しない大ざっぱ過ぎる先生。

そんな大ざっぱな先生の生徒は「萎縮せず、伸び伸び字を書くようになる」メリットがあるかもしれません。

しかしその一方で、「試験で『6』か『O』か分からない雑な数字を書いて、バツにされてしまった」などのデメリットもあります。

細かすぎる先生の場合

虫眼鏡で手本と照らし合わせて添削しているのかしら?と思ってしまうほど細かくチェックし添削する先生。

そんな先生の生徒は「正しく丁寧に書くことを厳しく指導された結果、文字の正しい書き方を学習できる」というメリットがあるかもしれません。

ただし「小学校入学直後からダメ出しをされて、勉強することが嫌いになる」といったデメリットもあります。