企業が社員と家族の福利を充実させるために設ける福利厚生。保険や住宅、学習などに支出する給与以外の給付や、社員寮や住宅手当、社員食堂、保養施設など、さまざまなものがあり、企業サイトを眺めているとなかなか面白い。

最近では、IT業界を中心に、斬新な福利厚生を打ち出す企業が登場しています。背景にあるのはエンジニア不足から生じる、激しい人材獲得競争。各社ではさまざまな福利厚生を打ち出し、優秀な技術者の確保に奔走しているのだとか。

そんななか、長年解決されることのなかった、IT業界ならではの「長時間デスクワーク問題」に、正面からアプローチする企業が登場しています。

 

「導入を前提にトライアルを進めている」株式会社サイバー・バズ

広告代理事業、クチコミメディア事業を行う株式会社サイバー・バズ(渋谷区)では、エンジニアやデザイナー職の社員へ向けた福利厚生の一環として、身体への負担をおさえ、リカバリーに特化したコンプレッションウェアブランド・SKINSRY400を配布する試みをスタートしました。

「長時間座ったまま仕事をすることで、肩や腰に負担を抱えている社員が多く、何とかして解決しなければと考えていました。ネットニュースで『PCスーツ』こと『RY400』を導入している企業があると知って、弊社でも導入を前提にトライアルを行うことにしたのです」(人事・採用担当/吉澤麻貴さん)

PCスーツことRY400とは「着圧」で筋肉のサポート力を高め、身体の負担をリカバリーするウェア。段階的着圧を備えつつも、着ていることを意識させず、着用中に身体の負担を軽減し、効果的な疲労回復ができるウェアなのだとか。ずっと同じ姿勢でPCのディスプレイを眺めるIT従事者は、身体が凝り固まりやすく、肩や腰に負担がかかりやすいもの。これは嬉しい試みなのでは?