魔法が使えるならみんなが幸せになるものがいい

撮影/奥田耕平

――ドロシーが迷い込んだのは音楽の世界ですけど、蒼井さんが迷いこむとしたら、どんな世界がいいですか?

どうだろうなあ……。RPGや魔法少女だったり変身したり、というアニメで育ってきた人間なので、魔法を使える異世界はすごく憧れますね。ただ危険な目には遭いたくないので、魔法は使えるけど、のほほんとした世界がいいかな(笑)そういう幸せな世界に行きたいですね。

――魔法と言えば、会見では魔法が使えるならメイクが一瞬でできるようになりたい、とおっしゃっていましたけど、他にこういう魔法が使いたい!というものはありますか?

やっぱり人を幸せにする魔法がいいですよね。得意ではないんですけど、最近料理が好きなんです。オートミール生活をしていて。いろんなレシピを作るようになったんですけど、指を鳴らしてみんなが好きな料理を出せるようになりたいですね。もしくは僕がコックさんになれる、みたいな。どんなレシピも頭の中に入ってて……。あっ! 材料も全部揃っているとなおいいですね。

あとは、自分の部屋がライブ空間になって、ライブを繰り広げられる魔法も素敵ですね。幸せになってもらえる魔法がいいな。

撮影/奥田耕平

――ドロシーはあるショックを受けたことから異世界に迷い込んでしまいますが、蒼井さんが嫌なことがあったとき、現実から少し距離を置きたいときな、というときはどう過ごされていますか?

僕は友だちを道連れにしてずっと電話してます。本当に、心おきなく(笑)。悩んでいる事柄については話さないんですけど、言葉がなくても通じ合っている、同じ時間を共有できる友達がありがたいことに何人かいるので、甘えさせてもらっています。

僕は甘いものが好きなので、甘いものを食べて幸せな気分になるっていうのもいいんですけど、どんな場合でも一番安心するのは人とつながっていることなので。

――人と人との関係、繋がり、という意味では、ドロシーはオーケストラ部でコンサートマスターを務め、「頼られることしかなかった」という設定があります。蒼井さんは主演など引っ張っていく立場になられることも多いと思うんですが、そういうときに心がけていらっしゃることはありますか?

人をまとめるのは、ひとりひとりのことをしっかり知らないとできないことだと思うんですよね。例えば、ゲームの話になっちゃうんですけど、仲間にしたいモンスターがいる、でもそのモンスターのことを何も分からなかったら、仲間になってくれない。

相手のことを知らないとやっぱり本当の意味で繋がれないし、ひとつになることはできないと思うから、自分が座長を務めているときはできるだけ出演者の方々としっかりコミュニケーションを取ります。その人について知ることが僕の中では一番大事ですね。

撮影/奥田耕平

――人との関係性をすごく大事にされている印象があるのですが、相手と距離を縮めていくコツというのはありますか?

両手を広げて自分から突進していくのもいいけれど、やっぱり人それぞれ距離の詰め方にも向き、不向きがあると思いますし、だからこそ、逆に自分自身が近寄りがたいオーラは絶対に出さないようにしています。

だから、目が合ったらニコッと笑う。目が合ったのに逸らされちゃったら、その時点で「えっ」って思っちゃうじゃないですか。目が合うことって、言葉を交わす以上に意味があると思うんですよね。 でも、僕、街中でもやっちゃうんですよ(笑)。それはちょっと相手を困らせちゃいますよね。自分もされたらどうしよう、ってなるし。

――じゃあ、『DOROTHY』の現場でもそんなふうにみなさんと距離が縮まっていきそうですか?

縮めていきたいと思います!

――最後に、いろんなお仕事をされている蒼井さんが、今改めて感じるミュージカルの魅力についてお聞かせください。

この時期だからこそ、より一層感じることかもしれないんですけど、役として体全体、そして同じ空気、振動を伝って言葉、音楽、全体でその物語の世界、そして物語で生きる彼ら、彼女たちを目の前で見られるのはミュージカルの魅力だな、と思います。

さらに言えば、観ているお客さんも、その世界で生きている人なんだよ、と感じられるところも魅力ですね。

作品紹介

ミュージカル『DOROTHY~オズの魔法使い~』

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蒼井翔太サイン入りチェキ

大阪府出身。大学卒業後、フリーランスのライターとして執筆活動を開始。ゲームシナリオのほか、インタビュー、エッセイ、コラム記事などを執筆。たれ耳のうさぎと暮らしている。ライブと本があったら生きていける。