ずっと動画ばかり見ている…どんな声かけをしたらいい?

入江「この場合も、優しく声がけして動画への集中を一旦止めることが良いと思います。

『スマホの動画面白いの?お母さん(お父さん)にも一緒に見せてね』と、どんな動画なのか、どこが楽しいのか、どこまで見たいのかなど聞いてあげてください。親が関心を持ち、肯定することで子どもは安心します。

そこで、まずやるべき勉強などを終らせれば、自由に動画が楽しめることを約束してあげてください。

例えば、砂時計を用意して『この砂が落ちたら動画は一回お休みしようね。勉強をやってしまおうね。早く終わるように、携帯は預かっておくね』という方法も有効です」

田崎さんにも伺いました。

田崎「ポイントは、“名前を呼ぶこと”と“お願いすること”の2点です。

『○○(名前)に手伝ってほしいことがあるんだけど、その動画、あとどれくらいで終わるかな?』と声をかけてみましょう。

名前を呼ばれると嬉しい気持ちになり、特別感を感じます。お願いされると、頼られることの嬉しさや承認欲求を満たすことにもつながります。

また間接的に、終わりの時間を自分で決めてもらうため、責任が伴い守りやすくなります。

ゲームも動画も、できれば始める前に終わりの時間を決めたほうが、後々スムーズに進めることができると経験から感じます。

ポイントは、大人が指示を出すのではなく子ども本人に決めてもらう、もしくは、子どもの気持ちを受け止め、一緒に決めることだと思います」