撮影/小嶋文子

“キスシーン”にフォーカスを当てた放送中の恋愛疑似体験型ショートドラマ『キス×kiss×キス~メルティングナイト~』(毎週水曜深夜1時より放送 テレビ東京ほか)。

物語の大半が“キスシーン”という話題の本作にて、『夜景キス』(11月9日放送)『癒やしのキス』(12月7日放送)の2作品にて主人公を務める伊藤あさひ。“キスシーン”がメインとなるドラマに最初は驚いたというものの、特殊な形態の作品だからこその新たな発見もあり、撮影を「楽しかった」と振り返る。

ワンカットで5分以上撮ることもあったというキスシーンの裏側や、ショートドラマゆえの役作りの仕方、また自身の恋愛観など、たっぷりと語ってもらった。

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キスに持っていくまでの流れは自然な感じで

撮影/小嶋文子

――本作のことを最初に聞いたときはどう思いましたか。

衝撃は大きかったです(笑)。お話の中身がほとんどキスシーンだと聞いて……。普通のドラマや映画ではキスシーンってどちらかと言うとレアなもので、人との関わり方も含めてセンシティブなイメージがあったので、それを大々的にするというのは作品として面白いなと思いました。

自分が出演するという意味では「どうすればいいのかな?」という不安ももちろんありましたけど、結果的には楽しんでできたかなと思います。

――脚本を読んだときの印象は?

僕は『夜景キス』と『癒やしのキス』という2作品に出演させていただいたんですけど、『夜景キス』の方は設定がありえなくないというか、友達の妹とキスをするという「ありそうかな?」とも思えるものだったので、自分的には作り込まず、自然体でできそうだなと思いました。

1話数分の放送のドラマなので、脚本も短いですし、キスがメインだからキスに持っていくまでの流れは自然な感じでやらせてもらいました。

逆に『癒やしのキス』の方は人気動画配信者の役なので、かなり遊んだというか、自分なりにイケイケな雰囲気を出せたらと思いました。

――脚本が短いだけに、キャラクターについての説明も多くはなかったと思うのですが、ご自身で補った部分もありますか。

『癒やしのキス』の方はいろんな動画配信者さんを見て、「カメラ前に一人で居るときは結構手の動きが入るな」とか、参考にさせていただいたところもあります。

監督とは衣裳合わせのときにキャラクターについて少しお話はさせていただいたんですけど、台本でもキャラが固まっているわけではないから「楽しんでもらえれば」みたいなことしか言われなかったんです(苦笑)。

だから自分でできることは準備しつつ、あとは現場で「楽しんでいこう」という気持ちでやりました。