●●ゲームは私の人生を変えたといっても過言ではないです!

――ここからは、アニソンシンガーとしてのルーツについてお話を聞かせてください。アニソンシンガーを目指したきっかけは何だったのでしょう。

黒崎「振り返るといろいろあるのですが、もともとは歌手を目指していて、何度も挫折を繰り返していたんですね。そんなとき、『ローゼンメイデン』というアニメにすごくハマった時期があったんです。

絵がすごく好きで、楽曲も作品とマッチしていました。なんでこんなにマッチするなろうと思ったら、ALI PROJECTさんは、まずその作品を知ってから曲を作っているんですね。それを知ったときに、アニメのために曲を作って歌うという関係性に感動して、私もそうやって歌える人になりたいと思いました」

――そこからデビュー、そして3年連続の『Animelo Summer Live』出場という活躍へつながっていくわけですね。最初はアニサマのオーディエンス側だったんですよね?

黒崎「そうなんです。アニサマを見たことは、いろいろなターニングポイントの中でも一番大きな出来事でした。あんな大きなステージで、アニソンシンガーの皆さんがキラキラしていて、私もここで歌えるアーティストになるためにまっすぐ進んでいこう! と思えたんです」

――改めて、アニソンの魅力とはどこにあるのでしょう。

黒崎「ジャンルレスなところでしょうか。アニソンっていろんなジャンルがあって、何か一つにとらわれずに聴けるのがいいですよね。パワフルな曲や電波ソングなどいろいろなものがあって、フェスでもアーティストさんごとに持ち味が違っているのが魅力です。それに、好きな作品の曲が流れてくると、当時のことをすぐに思い出せるのもいいですよね」

――たしかにそうですね。黒崎さんはどんなアニメを見ていたのですか?

黒崎「『セーラームーン』とか『ドラゴンボール』とか『幽遊白書』とか……王道ですね。特に『ふしぎ遊戯』が好きでした。ただ、うちの家庭には”中学生になったらアニメは見ないものだ”という風習があって(笑)、見たかったのに見づらくなってしまった時期があるんです。そこからはずっとゲームや漫画に夢中になっていたんですが、その後、先ほどお話した『ローゼンメイデン』に出会って、またアニメを見るようになりました。昔見ていたアニメとは違っていてびっくりしましたね」

――たとえばどんなところが?

黒崎「アニメに出てくるテレビが薄型の液晶になっていたり……」

――そこですか!(笑)

黒崎「あとは『涼宮ハルヒの憂鬱』で、バンドの演奏シーンを見てすごい! って感動したりしましたね」

――今見ているアニメはありますか?

黒崎「今は『ダンガンロンパ』が一番好きですね。あとは『ローゼンメイデン』も欠かさず見ています!」

――本当にジャンルレスですね。そういえば乙女ゲームもお好きだとか。

黒崎「はい! 乙女ゲームは本当に、私の人生を変えたといっても過言ではないです!」

――そんなに?