【冬】にまつわる名字

・樅木(もみのき・もみき) 12月といえばクリスマス。日本でもすっかり定着した行事となっています。その時に飾るもみのき。全国の約400人ほどがこの名字を持つようです。

・冬至(とうじ) 1年のうちで一番お昼の時間が短い冬至。こちらは、石川県珠洲郡に多くみられる名字だそうです。ちなみに、冬至の時に入る柚子湯の柚。柚(ゆ・ゆう)としてこちらも名字としての登録があるそうです。

・正月(しょうがつ、まさつき、しょうげつ、むつき) 1年の始まり。お正月。こちらは様々な読み方があるようです。語源は正月堂という屋号を姓にした場合やお正月行事にちなむのだそうです。広島県、山口県、愛媛県などにみられる名字だそうです。お正月に対して、年末(ねんまつ、としずえ)さんという名字もあるのだそう。

・祝(いわい、しゅく、つう、しゅう、のり、のりと、はじめ、はふり、よし、ほうり、ほほり、ほり、ほうり)こちらもお正月、お祝いということで「祝」という名字ですが、今回、ご紹介した中で一番読み方の種類が多いですね。新潟県、鹿児島県に多くみられる名字。

・鬼(おに、き、きさらぎ、きいん) 2月の行事といえば節分。豆まきに登場する「おに」も名字になっており、島根県をはじめ各地にみられるそう。豆まきの「豆(まめ)」や「桝(ます)」も名字として登録されており、また恵方巻に関連がある「巻(まき)」も名字として登録がされています。


今回は、名字由来net発表のランキングおよび情報を参照し、夏にまつわる珍しい名字、季節にまつわる珍しい名字をご紹介しました。

こうやって、季節にまつわる名字をいくつかピックアップしただけでも、本当に色々な名字があることがわかります。地名、職業、物、行事、風景など、どんなものでも名字になりえるのですね。
調べていると、まだまだ、読み方がわからない漢字や由来を知ってなるほど! と思う名字がたくさんありました。

自分の名字が気に入っている人も、憧れの名字がある人も、たまには名字のルーツを探ってみると思いがけない発見があるかもしれません。

FMラジオ放送局、IT系での仕事人生活を経て、フリーランスモノ書き。好きなものは、クラゲ、ジュゴン、宇宙、絵本、コドモ、ヘンテコなもの。座右の銘は「明日地球がなくなるかもしれないから、今すぐ食べる」。木漏れ日の下で読書と昼寝をする生活と絵本に携わることを夢見て、日々生きています。