自己申告して来た女は、見るからにまんま肉食系

「ある日突然『彼と付き合ってるので別れてください』と怒鳴り込んできた人がいました。見たこともない人」。

よくよく話を聞けば、F美さんの彼氏がナンパした女だったそうです。

「よくしゃべる人でした。彼は『彼女がいるから』と言って切ろうとしたらしいのですが、逆上して私に乗り込んできました。マシンガンのようにまくし立てていましたね。セクシーな肉食系女子系で、彼のタイプではなく『ああ、遊んだんだな』って思いました。エッチしたら好きになったパターンでしょうね。腹が立ちましたがもちろん彼のことは許しました。彼は土下座して謝罪したし、ここで別れたら向こうの思う壺なので」。

淡々とした対応が功を奏したということでしょう。本命としての器の広さを見せつけて勝利、ですね。

 

なんと!尾行して知った女は開き直る女

「LINEのポップアップが怪しかったので、浮気を疑いました。やはりビンゴでしたね。いつも水曜日が、残業残業飲み会飲み会と言っていたので水曜が密会日と思い、退社後尾行しました」。

そこに女が現れ、ダッシュで近づいたM子さん。

「そのときの彼の顔ったら……。浮気相手は、全く可愛くなかったです」。なんと女は彼の同僚だったそう。顔色も変えず「付き合おうとか、ぜんぜん思ってないですからっ!」と強い口調で叫んだのだとか。「オレンジのテカテカした口紅を塗ってて。強烈な印象でした」。

ぼんやり突っ立っている彼氏と、気の強ーい女を見ていたら馬鹿馬鹿しくなって
「どうぞ、あげます」と言ってM子さんは帰り、その後すぐお別れしたそうです。彼は開き直り女とは付き合わなかったという噂を聞いたのだとか。

人のものを横取りするのが好きな女って本当に困りもの。なぜこういう女がいるのでしょうか?

どうやら「よその人の彼氏」と浮気するのは、気分的にも脳科学的にもかなり快感なのだそうです。ドキドキを呼ぶ背徳感が快感物質のドーパミンの過剰分泌を促し、その気持ちよさにまた、ドバドバ分泌……これでは普通の恋愛では物足りなくなるはず。いやいや恐ろしいですね。

それはそうと、女は浮気の兆候には敏感。ちょっとした変化にも気づきます。本命彼女VS浮気相手……の修羅場になる前に、男性はさっさと火遊びを切り上げた方が賢いですね。

たえなかすず:歌人。短歌を詠むことが好き。ブラブラとOL時代を送ったあと結婚し、二人の娘の母になった恋愛コラムニスト。他恋愛サイトでも連載中。昭和マニアなのでいつも昔に思いをはせています。恋愛の話と面白いネタに食いつきます。趣味は映画観賞とマラソン。