早いもので今年もあと2カ月で終わりです。
そして、1年の終わりを迎える前に、大人も子どもも楽しみなイベントと言えばクリスマス!
ご存知の通り、クリスマスはキリスト教のお祝いで、12月25日のイエス・キリストの誕生を記念して、祝福する日ですね。私たちの住む日本でも、すっかり定着しているイベントの1つといえるかもしれません。
そして、このクリスマスを題材にした絵本は子ども向けの可愛らしいお話や大人も楽しむことができる文字のないロマンティックなものまで、国内外でとてもたくさん出版されているんですよね。
今回は、小学校に通う前の小さなお子さんにおすすめの絵本、小学生が読んだり大人が小さなお子さんに読んであげるのにおすすめな絵本、そして、ママがこっそり楽しむのにおすすめな絵本をご紹介したいと思います。
小さな子どもと読むクリスマス絵本
絵だけでもわかりやすい、お話が短い、楽しい。小さな子どもたちでもクリスマスを楽しむことができる本をご紹介します。
●「まどから おくりもの」五味太郎著
サンタクロースがやってきて窓から贈り物を配って回ります。窓から見える体の一部や模様を頼りにサンタクロースはそれぞれにピッタリのプレゼントを配るのですが・・・。
五味太郎さんの温かみのあるイラストと色がユーモラスなお話に花を添えています。
窓から見えるこの子は誰だろう!?と話しながら見るのも楽しいです。窓から見える部分と実際の姿の違いも面白い。
サンタさんがあげたプレゼント、はたしてみんなは喜んでくれたのでしょうか。最後に集合するとみんながどんなプレゼントをもらったのかがわかります。なんだかほのぼの楽しいクリスマスの雰囲気が伝わってきます。
●「よるくま クリスマスのまえのよる」酒井駒子著
大人気、酒井駒子さんのよるくまシリーズのクリスマス絵本。
クリスマスの前の夜。
サンタさんがほんとうに来てくれるかどうか心配になる男の子。
だって、自分は、ママにたくさん叱られた悪い子だから・・・。
クリスマスは楽しみ、だけど、サンタさんが来てくれるだろうか、そんな子どもの不安と繊細な気持ちが描かれています。
またお母さんが可愛いよるくまを抱きしめるのを見て、「よるくまは いいな まだ ちいさいから いっぱい だっこ してもらえていいなあー」と言います。叱る時に「悪いことをするとサンタさんが来ないよ」とつい言ってしまったり、最近、兄弟姉妹のお兄ちゃんやお姉ちゃんをぎゅっと抱きしめていなかったりするお母さんは、グッときてしまうかもしれません。
それはそうとよるくまちゃんの愛らしさ、クリスマスツリーの飾りの飛行機が「ぼく」とよるくまを乗せて夜空を飛ぶシーンなど、子どもたちが大好きな要素もたくさん詰まったちょっと切なくて優しい気持ちになることができる1冊です。
●「ぐりとぐらのおきゃくさま」なかがわりえこ著・やまわきゆりこ絵
大人気ぐりとぐらの絵本。
森で雪合戦をしていたぐりとぐらは大きな足音を見つけ、その後をつけてみました。するとそこはぐりとぐらのおうち。いつもの通りにマントをかけようとすると大きな金ボタンの真っ赤なオーバーがかかっていたり、帽子をかけようとするとそこにも大きな帽子。誰かおうちにいるのかな? そうこうしているとカステラを焼くにおいがしてきました。「あかいズボンをはいたしろいひげのおじいさん」がクリスマスおめでとうと書かれたケーキをぐりとぐらに作ってくれたのでした。そのおじいさんは時計を見ると、大きな袋を担いで出て行ってしまいました。
文中に「サンタクロース」という言葉は一度も出てきません。ぐりとぐらも気がついていない様子です。そして、最後はやっぱりおいしそうな匂いに誘われて森の動物たちがたくさんやってきてにぎやかになるのです。
●「クリスマスおめでとう」ひぐちみちこ著
小さなお子さんにクリスマスってこういうことなんだよ、と教えるのにピッタリの1冊です。ほとんどが各ページ2、3行ずつのわかりやすい文章でイエス様が生まれたこと、そのお誕生を天使やひつじたち、みんなが待っていたことを伝えています。
登場人物たちは、紙を切って作ったものを色画用紙に貼ったような、カラフルで温かいイメージとなっているので、小さなお子さんも、これはお花だね、鳥さんだねと見ているだけで楽しいかもしれません。「クリスマスってなぁに?」の導入に。