ここ、本当にラーメン屋? 驚きのサイドメニュー

店長が手にしている黄金の物体
超本格派のだし巻き卵でした。絶品!

今回取材した光ヶ丘店の場合、公式サイトには記載されていない「だし巻き卵」(194円 +税)がメニューとして存在する。実際に食べさせてもらったが、ふわっとした食感と絶妙な甘さはまさしく“寿司職人の作っただし巻き卵”だった。

 

アルコールメニューも安価で充実
 
自家製のいかの塩辛

前川店長は他にもアルコール類を充実させ、自家製のいかの塩辛など、ちょっとした居酒屋のような突き出しも用意している。「この店は立地的に土日こそファミリー層でにぎわいますが、それ以外の客入りがまだ充分とは言えません。そこで“飲みたい人”も取り込むための工夫をしたいのです」と語る(※注:サイドメニューの有無は店舗ごとに異なります)。

 

※ラーメン屋の厨房です
 
上品な突き出しがあっという間に完成

店長のアイディアが本部に認められれば正式メニューに昇格する場合もあるとのことで、元・寿司職人たちもやりがいがあるだろう。これはアルバイトとパートだけで構成された他チェーンでは真似できないことだ。

「小僧寿し」がラーメン事業に乗り出し、1号店の出店からおよそ2ヶ月。現時点で7店舗ある「麺や小僧」は今年6月までに50店舗の出店を目指しており、本当の意味で真価が問われるのはそこからだろう。参入障壁は比較的低いものの、最激戦区のひとつと言えるラーメン業界。持ち帰り寿司の老舗は、“職人の腕”を武器にどこまで戦えるか。大いに期待させてもらいたい。

パソコン誌の編集者を経てフリーランス。執筆範囲はエンタメから法律、IT、教育、裏社会、ソシャゲまで硬軟いろいろ。最近の関心はダイエット、アンチエイジング。ねこだいすき。