4 専門性を持つ

仕事でも好きでやっている趣味や研究でも何でも構いません。大人女子たちは「これなら語り尽くせる」「これなら人に教えられる」など、自信を持てる専門分野を持っていました。

持つべきは「広く浅く」よりも「狭く深く」の意識。多くの経験を積んできた人の話は面白いですよね。その面白さも浅くて薄っぺらいものではなく、深い洞察と考察の上に成り立っているから、と言えるでしょう。

5 新しいことに挑戦し続ける

年齢を重ねても輝き続ける女性たちは、定期・不定期に関わらず常に新しいことに挑戦しています。そのときどきでビジネスに必要なこと、仕事の幅を広げること、自分の体にいいことなどを、日々の生活に組み入れているのです。

ある30代後半の女性経営者は、3年以内での海外展開を目指し、今年から英語に注力し始めたのだそう。学生時代とは比べものにならないほど忙しく過ごすなか、毎日少しでも英語にふれたり、英語学習仲間を作ったりと、できるだけ楽しく取り組む方法を探しているようです。

「人間は年をとると挑戦しなくていい『言い訳』を作りたがる」との指摘もあります。「家族がいるから起業なんてしたくても無理」「英語が話せなくても日本で仕事をしていればいいし……」などなど。願望を形にする人と放置する人との間に、今後どのような差が生まれるでしょうか。考えると恐ろしい。

時価は言葉の通り、そのときどきで変動するもの。だからこそ変化や進化を意識しなければ、時価総額はギリギリ現状維持か下がる一方です。アラサーの今から準備して早すぎることはありません。

フリー編集者・ライター。岡山県出身。中央大学法学部卒業後、楽天、リアルワールドを経てフリー編集者/ライターに。関心のあるテーマは女性の生き方や働き方、性、日本の家族制度など。結婚・離婚を一度経験。11月14日に『はたらく人の結婚しない生き方』を発売。