TPPやEPAの影響で、ますます「食の安全」が気になる昨今。誰もが少しでも身体によいものを、と日々食品を選んでいることでしょう。
何を選ぶかは個人の自由。でも、いちばん困るのが「身体によいと思って買っていたものが、実は身体に悪いかもしれない」ということです。そこで、食品を選ぶ際に注意したいポイントをまとめてみました。
1. 野菜はやはり「旬」のものを
一般的なスーパーで売られているような見た目のきれいな野菜は、農薬なしでは育ちません。世界的に見ても日本は“農薬大国”といわれ、種類によって差はあるものの、野菜が育つまでに“何十回”もの農薬が普通に使用されます。またイチゴのほか、ブドウ、梨などのフルーツ類は特に農薬なしで育てるのが難しく、頻繁に農薬が使われます。
野菜や果物が健康によいことは誰もが知っていますが、「発がん性」「遺伝毒性(毒性の影響が子孫にまでおよぶ)」「催奇形性(子の体に奇形が表れる)」といった農薬のリスクも抱えているのです。
時期外れのイチゴをはじめ、一年中出回っているトマトやキュウリ、ナスなど、ハウス栽培で作られる野菜は、農薬そのものの散布が多くなります。また、農薬は雨で流されたり、紫外線で自然に分解されたりしますが、屋内で作られる野菜には、より農薬が残留しやすくなります。
※“緑が濃すぎる”野菜に注意
また、気をつけたいのが、いかにも“抗酸化作用”が強そうな“緑の濃い野菜”です。これら濃い緑のもとになっているのは「硝酸塩窒素」という物質で、体内でタンパク質と結合すると発がん物質を生成すると言われています。
硝酸塩窒素はもともとホウレン草などの葉物野菜に含まれる成分で、適度な摂取ならばよいのですが、最近では肥料の与えすぎによる硝酸塩窒素の作物への残留や、環境汚染が深刻になっています。
葉物野菜は硝酸塩窒素を蓄えやすく、その含有量が多くなると緑がいっそう濃くなるため、色の濃さだけで良し悪しを判断するのは避けた方が無難です。また、ハウス栽培では硝酸塩窒素の野菜への残留も多くなるので、野菜を買うならなるべく旬のもの、屋外で露地栽培されたものを選んだ方がよいといえます。
ちなみに、輸入のグレープフルーツ、オレンジ、レモンなどには、“毒性が強い”と言われる「オルトフェニルフェノール(OPP)」「チアベンダゾール(TBZ)」などの防カビ剤も使われています。野菜も果物も、健康のためにと毎日大量に食べることは、おすすめしません。
またコンビニなどで手軽に買えるカット野菜は、日持ちをよくするため「次亜鉛素酸Na」という殺菌剤で洗浄されています。食品には残っていないと言われていますが、念のためご注意。