映画「HERO」特集 - ウレぴあ総研

【HERO】リスペクトしあっている木村拓哉と佐藤浩市だからこそ、成立したシーンとは?【撮影現場レポート】

2015.7.31 17:30

映画『HERO』では木村拓哉自身もかなりのアイデアを投入したという。撮影現場を見学していて印象に残ったエピソードを中心に、本作を「もっと愉しむ」ためのアイデアを提言したい。

©2015フジテレビジョン ジェイ・ドリーム 東宝 FNS27社

「シネマスコープ」サイズ、と言ってもピンとこないひとも多いかもしれない。

映画『HERO』は、ハイビジョンサイズのTV画面を見慣れた目からすると、グッと横長のワイドなスクリーンサイズで上映されている。

ちなみに、いま、日本映画も含めてもっとも一般的な映画のサイズは「アメリカン・ビスタ」といって縦横の比が、1:1.85。ハイビジョンは1:1.78(9:16)なので、この「アメリカン・ビスタ」とほぼ同じ。

なので、わたしたちは普段、画面サイズ比率のことだけで言えば、TVをソファで眺めるのと同じ感覚で、映画館のシートに座っている。

「シネマスコープ」の映画には、「アメリカン・ビスタ」の映画にはないダイナミズムがある。実は、劇場版としては前作にあたる2008年版『HERO』も「シネマスコープ」で撮影されていた。

ただ、前作の『HERO』には、韓国でロケしたり、クライマックスが法廷シーンだったりと、わかりやすい「映画らしさ」が満載の、いわば番外編的な趣があった。

©2015フジテレビジョン ジェイ・ドリーム 東宝 FNS27社

逆に言えば「TVとは違うよ」という意志表示としての内容と共に「シネマスコープ」があった。だが、2015年版にはシリーズの原点を見せるような、正統派『HERO』の真髄がみなぎっている。地道にコツコツひたむきに事件を追う、検事や事務官の姿が描かれている。

映画仕様の派手さがあるわけではないからこそ、「シネマスコープ」画面が映えるという仕掛けになっているのだ。

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映画『HERO』
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