映画『HERO』の完成報告会見が7月5日(日)、映画にちなんで東京・霞が関の法務省で開催。主演の木村拓哉をはじめ、北川景子、杉本哲太、濱田岳、正名僕蔵、吉田羊、松重豊、八嶋智人、小日向文世、角野卓造のおなじみ“城西支部”のメンバーと、本作からの出演となる佐藤浩市、そして鈴木雅之監督が出席した。

昨夏の連続ドラマ第2シーズンに続く作品で、映画としては2007年の日本映画興行収入No.1となった1作目以来となる本作。型破りの検事・久利生(木村)、そして事務官から検事となった雨宮(松たか子)らが、治外法権の壁に阻まれつつ大使館という“絶対領域”に挑む。

今回、再び映画となったことについて木村は「久利生公平としては、いつもと変わらないことをやっていて、それが映画という形の少し異なる表現になるのは、嬉しいですが半分照れくさいです」と感想を漏らす。

久々に松が演じる雨宮も登場し、以前のような検事と事務官という関係ではなく、共に検事として捜査に当たるが「懐かしさもあるけど、新たな一面もあります」と自信をのぞかせる。

第2シーズンから、事務官として久利生を支えてきた麻木役の北川は、初めて目にした久利生&雨宮のツーショットについて「すごいですよ! 松さんと木村さんが並んでるのを見て、本物の『HERO』だ!と思いました。TVで見ていた『HERO』を生で目の前で見て、中学生にタイムスリップしたみたいで嬉しかったです」と興奮気味に振り返る。

佐藤は、久利生と対峙する外務省官僚を演じたが、ドラマですでに完成しているチームに入っていくのは、並大抵の苦労ではなかったよう。

「あまりに緊張しすぎて、メインの対峙するシーンの撮影の朝にアレルギーが出て、12ラウンド戦った後のボクサーみたいな顔になってしまったんです。でも座長(=木村)が知っている病院で点滴と注射を打って、何とかおさまりました。座長のおかげでございます」と撮影秘話を明かし、改めて木村への感謝を口にした。