五朗さんが演出されている「SONG WRITERS」という舞台を、見に行ったときのことです。そのとき美沙さんが、「全然違う”キャロル”を演じればいいんだよ」って、言ってくださったんです。

それを聞いてから、今やっと、“Wキャストの面白さを、とことん見せていこう”という気持ちを持てるようになってきました。

同じものを演じようと思っても、絶対に無理だと思っていて。例えば、インパクトのあるシーンや、一つ一つの台詞の言い回しも、絶対に違うと思うんです。もちろん、それは演出家さんに、ご指導していただけると思うのですが。。

でも、そういうことを、自分の中で芯がブレないように、明確にしていきたいと思っています。そのためにも、父が買ってくれた『王家の紋章』の漫画、60巻全巻をじっくり、ゆっくり、一から読み直そうという気持ちでいます。

ーー“全く違うキャロル”というのは、興味を惹かれますね。

バックナンバー