沿線の名店/モンゴリアン・チャイニーズBAO 骨付き羊の塩茹で 撮影:清水真帆呂(東京フォト工芸)

沿線の駅周辺で人気の「うまい肉が食べられるお店」を、肉マイスター・田辺晋太郎さんがセレクトする連載企画。第2回となる今回は、【東海道線・新橋駅】で、「羊肉」を思うぞんぶん味わえる名店をご紹介!

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  • 沿線の名店・新橋/モンゴリアン・チャイニーズBAO 骨付き羊の塩茹で
  • 沿線の名店・新橋/モンゴリアン・チャイニーズBAO 羊麺
  • 沿線の名店・新橋/モンゴリアン・チャイニーズBAO 羊の麻婆豆腐
  • 沿線の名店・新橋/モンゴリアン・チャイニーズBAO 外観
  • 沿線の名店・新橋/モンゴリアン・チャイニーズBAO シェフのバオさん

モンゴルと中国の食が絶妙にミックス!

新橋といえばサラリーマンの聖地として名高い街。東海道線を始めとして山手線、銀座線、ゆりかもめなどが通る主要駅であり、そして日本初の鉄道が正式開業する際に起点駅として開設された歴史的な駅がある街とも言えるこの新橋に、羊肉の名店が今年の6月にオープンした。

SL広場を抜け、魅力的な飲食店が軒を連ねるニュー新橋ビルを通り過ぎ、通りをひょいと右に曲がった路地にかかった見慣れぬ国旗が目に入る。

ここが今回のお店『モンゴリアン・チャイニーズ BAO』だ。
店名の由来は、中国の内モンゴル自治区出身のバオさんがシェフを務めるお店だからとわかりやすい。

羊の塩ゆで骨付き(1580円)

沿線の名店/モンゴリアン・チャイニーズBAO 骨付き羊の塩茹で 撮影:清水真帆呂(東京フォト工芸)

スペシャリテはこちら、「羊の塩ゆで骨付き」!
ふたりでシェアするに十分な量。骨から外した小さいポーションのものもあるので、おひとり様でも安心だ。

羊は臭いがちょっと、、、と敬遠する人も多いが、なぜだかこちらの羊はその嫌さが全くない! むしろ旨味が次から次へと溢れてくる! 羊ってこんなに美味しかったっけ?

「モンゴルでは羊、それもマトンを塩だけで茹でます。余計なことをしないので一番美味しくて匂いも出ないんです」とバオさん。

そうか、マトンか、だからこそでるこの旨味、やはり羊も熟女肉ブーム到来か!?

沿線の名店/モンゴリアン・チャイニーズBAO 骨付き羊の塩茹でにつける、特製辣油と山椒塩 撮影:清水真帆呂(東京フォト工芸)

もちろんそのままでも旨いのだがこの特製辣油と山椒塩をつけていただくと更に旨さ倍増!
12年熟成の甕出し紹興酒(なんと1杯300円!)との相性も抜群で、羊と紹興酒の永遠のループにはまっていく。

「モンゴルでは本当は紹興酒は飲まないんだけどね、合うんですよとても!」

とバオさん。つまりこちらはモンゴル民族の料理だけでなく、中国東北部や四川の料理も作れるバオさんが、それぞれの良さを高め合わせて、非常にバランス感覚よく仕上げているのだ。

本来であれば本場の味なのでお初のはずなのに、どこか「おふくろの味」を感じるような暖かい料理とおもてなしが感じられる。

この羊が新橋の新しい名物になる日が来るかもしれない。

モンゴリアン・チャイニーズ BAO
港区新橋3-14-6 03-6435-6366 11:30~14:00/17:00~23:30 定休・日祝

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