くいしばりの解消法

くいしばりは、リラックスしている時にはしないものです。ですから、付箋を目にして“くいしばり”に気づいた時は、思いっきり息を吐きましょう。息を長く吐くことは副交感神経の切り替わりを促します。

できるなら、鼻で軽く息を吸って、少しずつゆっくりと口で息を吐き、身体を丸くして、おへそと背中がくっつくくらい、5~10秒ほど長くゆっくりと息を吐くのがお勧めです。頭が真っ白になってどんな緊張からも、その瞬間解放されます。

ただし、息を吐くのは多くても3回で止めておきましょう。やりすぎは体調を壊す恐れがありますので注意してくださいね

”身体を丸めて息を吐く”といった大きな動作ができない場合は、次の方法がお勧めです。

  • 気がついたとき、肩を上下させる
     
  • 舌を「右頬→左頬→歯茎の上→歯茎の下」と動かす
    舌を動かすと、歯は自然と離れますので、くいしばりの防止になります。おまけに頬の筋肉を鍛える結果になりますので、日常的にやっていると、ほうれい線が目立たなくなるようなアンチエイジング効果も期待できます
  • タイマーで休憩を入れる

夜の歯ぎしりについて気になる方は、マウスピースをつけて寝ると効果が高いようです。
歯科で作ると健康保険適用で5000円前後が相場ですが、診察してもらう前に電話ででも問い合わせてみるのをお勧めします。

良質な睡眠とストレス解消も大切!

睡眠中の歯ぎしりやくいしばりは、睡眠環境を整えて睡眠に入るようにするとだいぶ少なくなります。
記事「寝はじめの90分”が睡眠を制する!「脳と身体の回復力を最大限に引き出す」方法」で良質な睡眠のとり方とともに睡眠環境についても詳しく解説していますので、そちらをご参照くださいね。

日常のストレスも極力少なめにした方が良いでしょう。
ストレスなく、リラックスした状態ではくいしばりはなくなります。とはいっても、なかなかストレスのない生活は難しいので、「気がついたら、リラックス!」の心情を忘れずに!目につく所に付箋(「歯!ふう~(にこっ♪)」)を貼って、その都度リラックスしましょう。

また、頬杖をついたり、顎に力が入るようなことは極力避けましょう。寝姿勢も、横向き寝よりもあおむけ寝の方がくいしばりをしにくくなります。

いかがでしたか?
「毎日何気なくやっていることが、身体に悪影響を与えてしまっている!?」なんてことは意外に多いものです。だから、不定愁訴の要因は、アラサー世代に少しでも取り除いておきましょう。それだけで、あなたのアラフォー・アラフィフ世代は全く違ったものになるでしょう。

ストレス解消が難しいなら、とりあえず「歯!ふう~(にこっ)♪」と書いた付箋を用意して、あなたの身体のメンテにお役立て頂ければ幸いです。

心理カウンセラー・インテリアコーディネーター・社労士・旧司法試験合格といった多彩な資格を持ち、これらの資格と経験を活かして社労士事務所を経営していましたが、夫の転勤を機に事務所を廃業しました。
現在は、資格を活かしたライターのお仕事を細々とさせて頂き、心理学系・医療系を中心としたコラムを書き始めて5年目を迎えています。