お座りができるようになる月齢位になると、そろそろ切った方がいい??なんて気になり始めるのが子どもの散髪。

女の子なら、伸びたら伸びたで髪の毛をゴムで結んでおけばいいやと思ってしまうものですが、男の子ならそういうわけには…となるのが母心でしょう。

とはいっても、美容院でじっと座るなんてことは、まずできないのが乳幼児。

切る量を考えても、美容院で切るのは経済的じゃないし…そんな気持ちもよぎることで、じゃあ“自分が切ろう”となるのでしょうが、そんな簡単に上手に切れるはずもないのが、子どもの散髪ですよね。

そこで、子どものヘアカットを得意とする、メディアでも大活躍!美容師木村旭宏さんに、散髪に不慣れなママでもできる、男の子のセルフカットのしかたを教えていただきました。

男の子のヘアカットに必要な物

成功するセルフカットをするためには、使う道具が何より大事です。

出来上がりも大きく左右しますし、思わぬ事故を招かないためにも、家にあるハサミを、なんとなく使うというのは必ず避けておきたいものです。

バリカンは、男の子のヘアカットの場合、必ず用意しましょう。耳周りや首まわりなど、ハサミでは特に困難であり、怖い部分でもある細かい部分を整えるとき、本領発揮してくれるとても便利なものです。

ハサミですが、できれば刃先が丸いものを用意してください。

コームは、髪をカットする際に、髪の毛を引き出したり整える事ができますので、ひとつはマストです。目の細かいものを用意しましょう。

あとは、ダッカール。これは、髪の毛を切る時に、余分な髪をよけておくために役立ちます。

髪の毛を切る時に、子どもに着用してもらうクロスは、レインコートや食事用クロスなどを代用してもらってかまいません。

選ぶポイントとして、ナイロン製品が最もおすすめです。予め静電気防止スプレーをつけておくと、切った髪の毛がつかなくなりますよ。

タオルは数枚、加えてレジャーシートや新聞紙など、切る場所の下にひくものを用意しておきましょう(木村さん)

男の子のヘアカットがしやすい体勢

次に、子どもの髪の毛を切りやすい体勢を作ります。

椅子などに座って切る時には、少し座る位置が高めのほうが切りやすいので、クッションなどを椅子の上に置いて、その上に座ってもらうようにしましょう。

大人が子どもを抱えたまま切る場合も同じです。大人ごと高めの位置にした椅子に座ってもらって切るようにするとよいですよ。

男の子の気を引くものを用意

少しでも気を引くものを用意しておくことで、じっとしている時間を小刻みにでも確保できますから、その分ヘアカットがしやすくなります。

必ず用意しておきたいものは、タブレット(TV)です。男の子の場合、YouTubeが最も気を引くことができていると思います。

乳幼児ですと、働く車や電車関係、アニメを集中して見ていますね。幼稚園から小学校低学年くらいになると、ゲームの実況が人気で、それより上くらいになると、好きなユーチューバーを見ていることが多いです(木村さん)