中の人・下田麻美さんが語る「鏡音リン・レン」とは?

LUXコーナー、休憩を挟んで、次は「鏡音リン・鏡音レン」の楽曲メドレー。「炉心融解」(irohaさん)、「悪ノ娘」「悪ノ召使」(mothy_悪ノPさん)、「ココロ」(トラボルタさん)、「ロストワンの号哭」(Neruさん)と、イエローにライトアップされたステージで、代表曲をたっぷりと演奏。

なかでも、原曲同様、王女の「オーホッホッホッホ。さあ、ひざまずきなさい!」というセリフで始まった「悪ノ娘」は、オーケストラとボカロ曲の融合という意味で、非常に印象的に仕上がっていました。

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メドレー終了後には、ゲストとしてキャラクターの音声を担当した声優・下田麻美さんが登場。司会からリン・レンに合わせた黄色の衣装を指摘されると、「合わせてきたんですけど、鏡で自分の姿を見てたら、だんだんお寿司のたまごに見えてきました(笑)」と“らしい”一言。

「収録当時は、“あー”とか“いー”とかたくさん録りますと言われて、何の収録だろうと思っていました。それが、こうやってみんなに愛されながら続いてきて、なかにはボーカロイドをきっかけにデビューする人が出てくるなんて、最初は想像できませんでした」(下田さん)

「鏡音リン・レン」を、「少し遠いようで、いつもいっしょにいてくれる特別な存在」という下田さん。自身も初めてだという生のオーケストラについては、「素晴らしい! きれいで迫力があって、心が洗われます。みなさんも耳を研ぎすませながら、このひとときを楽しんでもらいたい」とコメントしました。

人気ボカロPの人生を変えた初音ミクのエピソード

コンサートもいよいよ終盤戦。続いては、Mitchie Mさんの「FREELY TOMORROW」「ビバハピ」。いずれもオーケストラでの演奏がイメージできない楽曲ですが、歌詞に合わせて随所につかわれた楽器が良いアクセントに。ステージに登場したダンサーとともに、原曲に負けないテンションが印象的でした。

次は、同じく人気のボカロP・40mPさんの「からくりピエロ」「ドレミファロンド」を演奏。終了後には40mPさんも登場し、「『ドレミファロンド』で、動物の声を楽器で表現したのは面白い、自分もやってみたい」と、自身も虹色オーケストラというコンサートを主催しているからこそ、新たな発見もあったようです。

「初音ミク」にまつわる一番の思い出を聞かれると、「自分がつくったミクさんの楽曲を通じて出会った女性と結婚したこと」とコメント。これには司会者も「完全にノロケですね!」と一刀両断。とはいえ、人生を大きく変えたという意味で、ミクさんの存在は大きいですね。