オーケストラで表情豊かになる名曲・人気曲の数々

2017年に誕生から10周年を迎えるミクさん。今も多数の楽曲が生まれていますが、なかでも初期の楽曲群は、メインの発表の場となったニコニコ動画での盛り上がりとともに、印象に残っているという人も多いはず。

© Crypton Future Media, INC. www.piapro.net piapro © 2016 Warner Music Japan Inc.

コンサートでは、そんな2007〜2009年に生まれた楽曲を演奏。代表曲にして代名詞である「みくみくにしてあげる♪【してやんよ】」(作詞・作曲はikaさん)に続いて、クラリネットのイントロが哀愁を感じさせる「えれくとりっく・えんじぇぅ」(ヤスオさん)、あたたかく優しげな「恋スルVOC@LOID」(OSTER projectさん)が、メドレーとして披露されます。

いずれもオーケストラの演奏によって、勇ましさやかわいらしさなど、曲の表情がより豊かになっていました。

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“これなしには語れない”――そんな名曲はまだまだ続きます。「初音ミクの消失」(cosMo@暴走Pさん)、「ロミオとシンデレラ」(dorikoさん)、「裏表ラバーズ」(wowakaさん)、「結ンデ開イテ羅刹ト骸」(ハチさん)が立て続けに演奏。特徴的な歌唱部分をヴァイオリンで表現した「初音ミクの消失」をはじめ、いずれもオーケストラが演奏することで、音が重厚的になり、1曲ごとのストーリー性が増しているように感じました。

Project DIVAから「ODDS&ENDS」「Starduster」が登場!

初期のヒストリーを表情豊かに振り返ったあとは、同じくミクさんの歴史の一翼を担っているセガのゲーム「初音ミク -Project DIVA-」楽曲のコーナーへ。スクリーン上のゲーム映像とともに披露されたのは、supercellのryoさんによる「ODDS&ENDS」「こっち向いて Baby」「罪の名前」、続いてジミーサムPさんの「Starduster」。

映像とも相まって、より曲の世界へと入っていくかのような感覚が心地よく、かつ楽曲ごとに1つの物語を見ている(聞いている)ようで、不思議と涙腺が緩んでしまいました。