——今までの音源との一番の違いは何ですか?

儿:『RAGE』と『VOMITER』は、完全にウワモノのシンセとかがない曲ということです。

今まで僕らの曲でウワモノがない曲は2曲くらいしかなかったんです。『PERSONA』あたりから徐々に減らし始めました。それで、今回はどうしようかとなったとき、今までだったら何か足さないと寂しく感じていたと思うんですが、8弦ギターの音圧とか重低音とか、フレーズワークとかで、ちゃんと5人で完成したなという思いがあります。あえて余計なものを入れないという。

——『RAGE』制作中のエピソードがあれば教えてください。

樹:実は、表題曲の『RAGE』が最後にできあがったんです。

儿:デモ出しをしたとき、曲的に良い曲はあっても、今回のイメージに繫がるものがなかなかなかったので、それで難しかったというか、ギリギリにできましたね。

——わりと時間がかかったんですか?

儿:そうですね。けっこうよくあることなんですけど、曲出しをした後にまたテーマが二転三転するとか。そういうものを含めて時間はかかったし、体調を崩したり……。

RENA:タイミング的にね。

樹:8弦ギターが未知の世界だったので、どうなることやらと。

——今まであまり8弦ギターを弾いた経験はなかったんですか?

RENA:そもそも、8弦ギターを弾いているアーティストが少ない。データ数が少な過ぎて、どんな楽器なのか自分たちでも把握できていない部分がありました。

——8弦ギターを使おうと思ったきっかけなどはあったのでしょうか?

RENA:インパクトがあるから。一般的なら6弦のものが8弦あって、さらに2人も8弦を使っていたらおもしろいかなと思って。

あと、音が低くなるので単純にカッコ良くなって、他のヘヴィネスバンドに負けないようなサウンドを出せるんじゃないかなというところで、僕が提案しました。

——では、音楽的にはヘヴィネスバンドを目指しているということですか?

RENA:もともとその要素はあるバンドだとは思うんですが、今は特にそういう振り切ったヘヴィネスを求める時期なのかなと思います。

——先日、『RAGE』のMV SPOTが公開されましたが、このMVの撮影はどうでしたか?

RENA:俺の頭がモヒカンなんですが、人生で初めて頭にT字カミソリをあててゴリゴリ剃りました。T字カミソリを頭にあてることはもうしないでしょうから、人生初の体験をした撮影でしたね。

儿:ヴィジュアル系のMVでボクサーが殴り合っているなんて、そうないんじゃないかなと思います。

——そのボクサーは何かを表しているんですか? 『RAGE』は「怒り」がテーマということで、それにつながっているとか?

儿:まぁ僕も良い大人ですし、殴りたいほど怒ったときにその場で相手を殴っても何も解決しないじゃないですか。怒りの原因になった時間が戻ってくるわけでもないし。そういう葛藤とかをある意味視覚的に表現できないかなと。

RENA:あとあれですよね、某MV撮影をした場所と同じなんですよね。どのMVと一緒の場所かは、見て気づいていただければと思うんですけど。

儿:本当は別の場所で撮る予定だったんですが、手違いで使えなくなって。

RENA:でも、全然違う感じで撮っているから分からない人は分からないかも。

煉:僕、撮影中にうれしかったのは、監督さんに「スティックがしなって見える。魂をこめているドラマーじゃないとこう見えない」と言われたことです。

ドラムを叩くのが速いとスティックがしなって見えて、まぁ映像的にはあまり良くない現象らしいんですが、こんなことは初めて言われたし、ドラムに精通している監督さんだったこともあり、うれしかったですね。

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