「ロードムービー」とは、主人公が各地を旅し、その先々で物語が展開される映画作品のことです。

映画史を振り返ってみれば、数々の名作、傑作ロードムービーが作られてきたわけですが、アニメの世界にも同じく、"旅"を物語のメインモチーフとして描き、素晴らしいストーリーを作り上げた作品が沢山あります。

そんな"ロードムービーアニメ"のオススメ作を厳選して5作品、紹介します。

今年上半期を代表する大ヒット作! 『けものフレンズ』

今年の1月に放送をスタートするやいなや、その作品性が徐々に話題を呼び、やがて大ヒットに至ったCGアニメ『けものフレンズ』。

同名のスマートフォン用ゲームアプリ(現在は、サービスを終了)を原作にした作品ですが、アニメ版で大ブレイクし、オープニング曲の『ようこそジャパリパークへ』も好セールスを記録。その曲を引っ提げて、出演声優の皆さんが人気音楽番組『ミュージックステーション』への出演を果たすなど、アニメの放映が終了した今も、本作の人気と注目度は上昇中です。

"フレンズ"と呼ばれる擬人化された動物たちが暮らす「ジャパリパーク」を舞台に、過去の記憶を持たない少女、かばんが、サーバルキャットのフレンズであるサーバル、パーク内の道先案内人であるロボットのラッキービーストと共に、各地を旅しながら自身のアイデンティティに迫っていくというのがメインのストーリー。

旅を通じて、キャラクターやストーリーを掘り下げていく、とても真っ直ぐな「ロードムービー」としての構成が取られているのが、『けものフレンズ』の作劇的な特徴と言えます。

また、主人公一行による旅を描く物語のメイン軸に加えて、本作の特色を決定付けているのが、各エピソード毎に登場するゲストキャラクターのフレンズたちとの触れ合いによるドラマです。

フレンズが抱えているトラブルや悩みを、かばんの知恵と機転を発端として、皆で力を合わせて解決していく姿が各エピソードの大きな見せ場となっており、その性善説的なストーリー展開は、観ている者に心が温まるような優しさとポジティブなパワーを与えてくれます。

物語中に散りばめられた伏線の描き方の巧さ、吉崎観音氏による可愛らしいキャラクターデザイン、或いは、特徴的な台詞回しの数々。本作をヒットに導いた要因は、幾つもあるかと思いますが、その"旅を通しての出会いと別れ"を描く作劇の見事さも、『けものフレンズ』を構築する重要なポイントです。

ロードムービーが好きな映画ファンにも、是非とも観ていただきたいアニメ作品の一つです。

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