2.朝食は起きてから30分以内に必ずとる

体を太らせるコツは、「朝ごはんをとらないこと」だと佐久間さんは言います。

なぜ朝食抜きだと一食抜いているのにもかかわらず太るのか?

それは、先程も出てきた「基礎代謝」、これが下がるからです。

朝目覚めたときには、前日の食事で摂取したぶんのエネルギーは残っていません。なので、体を動かすために筋肉をエネルギー源とする「糖新生」が始まります。

つまり、朝食を抜いたままでいると、どんどん筋肉量が落ちてしまい、イコール基礎代謝が下がってしまうというわけです。

さらに、昼ぐらいまで何も食べない状態でいると、血糖値がどんどん下がります。そうすると、次に食事をしたときに血糖値が一気に上がり、体に脂肪を溜め込むホルモン「インスリン」が過剰に分泌されて、脂肪を溜め込みやすい体になってしまいます。

この血糖値の乱高下は、いったん始まると1日中続いてしまうそうです。

恐ろしいですね。

このことからも、朝食は起きて30分以内に必ず食べることを習慣にするのは必須です。

3.食事は1日3回以上に分割して食べる

食事は朝昼晩としっかり3食とっていますか?とれていれば、その総量を分割して食事の回数を少し増やすことがお勧めだと佐久間さん。

ダイエットなのにそんなに食べるなんて…と躊躇する人も多いかもしれませんね。

何も食事量を増やすわけではなく、回数を分けるだけです。

これも先程から出てくる「基礎代謝」を上げるため、なのです。

そもそもエネルギーの7割を占める基礎代謝の約半分は、内蔵が食べ物を消化吸収するのに使われているそう。

つまり、食事をとらなければ基礎代謝は下がり、食べる回数を増やせばカンタンに上げられるのです!

消化吸収にかかる時間は、たんぱく質が3~6時間、食物繊維が3時間、炭水化物(糖質)が20分~2時間です。つまり、たんぱく質や食物繊維をたっぷりとったほうが、内蔵が消化吸収し続ける分消費エネルギーはあがるという仕組み。

佐久間さんがおすすめしているのは、朝から昼にかけて炭水化物をしっかりとって、17時以降は避けること。昼から夜は野菜などで食物繊維をたっぷりとるのがいいそうです。たんぱく質はもちろん毎食しっかりと。

脂肪を分解するホルモンをしっかり作るためには良質な脂質も欠かせないとか。

女性なら、オリーブオイルを一日大さじ1~2杯程度とると、脂肪を燃やしやすい体になるそうですよ。

食事のとり方を意識するだけで痩せやすい体になるなら、普段から家事を担うことが多いママには取り組みやすく、今すぐやらなきゃ損!ですよね。

本書では、食事法以外にも、痩せやすい体を作るための具体的なエクササイズ法なども紹介されています。夏に向けて本格的にダイエットを始めたいという方は、ぜひ手にとってみてください。

エディター&ライター。エンタメ誌などの編集を経て、出産を期にライターに。ミーハー精神は衰えないものの、育児に追われて大好きなテレビドラマのチェックもままならず、寝かしつけたあとにちょこちょこと読むLINE漫画で心を満たす日々。