また、「ビジネスパーソンとして、個人が知っておくべき情報は意外に少ない」と堀さん。積極的に収拾すべき情報は、「自分の専門分野・得意分野」に関するものであり、それ以外の情報は知らなくてもいいと割り切ったほうがいいと言う。

「必ずしも仕事に関わる情報だけでなく、人から“あれって、最近どうなっているの?”と聞かれる分野があれば、それが自分の専門分野です。周囲の人にとって、自分がどんな情報のハブになっているかを考えると、情報の取捨選択がしやすくなる。私は毎日、2000本くらいの記事を飛ばし読みしますが、しっかりチェックするのは30本くらい。他に専門で追いかけている人がいる分野の記事は、ほとんど読みません」

趣味としてのネットサーフィンはまた別だが、ビジネスシーンにおいては、“情報源” としての自分の役割を考えながら、ピンポイントで知識を深めていく意識が重要になるようだ。


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収集した情報の管理は、第二の脳=Evernoteで

収集した情報を有効に使うために、重要なのはその情報をどう「ストック」し、「管理」するか。堀さんは、それらの情報をいかに「知的な体験として蓄積するか」を重視している。

「収集した情報をすべて記憶にとどめておくのは不可能です。細かな内容よりも、自分がそこから何を感じたか、どこがおもしろいと思ったか、ということが大切。ウェブサービス『Evernote』を“第二の脳”として使うことをおすすめします」