『自由であり続けるために20代で捨てるべき50のこと』著者・四角大輔氏監修、“24時間オンライン時代”の損をしない「捨てる」技術 [ https://ure.pia.co.jp/list/genre/custom?c=life_simple ] その13『生命保険を捨てる』。

効果的な資産運用はないか、保険は合っているのか、自分の貯蓄額は平均なのかなど、何かと頭を悩ませるお金の問題。ライフスタイルが豊かになる資産運用法を、経済評論家の山崎元さんにうかがいました。

豊かに暮らすために資産運用が必要か考える

将来的に豊かな生活を送る上で、「お金の運用」についても考えておきたい。しかし、常に新しい金融商品をチェックして、お金の増減を気にかけて……というストレスフルな状況になってしまっては、
「お金にとらわれたつまらない人生」になってしまいかねない。

経済評論家の山崎元さんは、「そもそも、自分が豊かに暮らせるかどうか、という観点において、『お金の運用』の重要度は6番目くらいだと考えておきたい」と言う。『自然とお金が貯まる! 経済評論家・山崎元が教える、爽やかにお金と付き合う方法』 [ https://ure.pia.co.jp/articles/-/10146 ] でも解説したとおり、最も重要なのは「自分自身の稼ぐ力」であり、次いで「貯蓄の習慣」が挙げられる。

「3番目は、不動産で失敗しないことです。30代で少し貯蓄ができて、自分へのご褒美としてマンションを買い、結婚に際して手狭になって、売ることも貸すこともできず……という状況になってしまう人が、意外に多い。4番目に、車を持っている人はその維持管理費をどう削減するか。5番目として、生命保険をどう扱うかが挙げられます。一生に1000万円以上、生命保険料を収める人が多い。利用するなら若くして子どもができた場合に、余裕ができるまで掛け捨ての保険に入っておく、というくらいで十分です」


●資産運用に向けた「リスク許容度チェック」

数字は大雑把でも問題ないので、以下の項目を書き出してみよう。

1.税引き後の年収
2.年間の生活費
3.長期資産(不動産など、すぐに換金できない資産)の時価評価額
4.短期資産(預金・株式・投資信託など、すぐに換金できるもの)の合計額
5.長期ローン(住宅ローンなど)の残高
6.短期ローン(カードローンなど)の残高

1と2の差額で、年間いくら運用に回せるような余裕資産があるかを見積もることができる。特別な事情がない限り、差額はプラスでありたいところ。

6はそもそも存在しないのが好ましく、この金額が1と2の差額を超えているようならば、家計破綻に向かっている可能性を考えなければならない。また、3と4を合計しても5に及ばないケースは、企業で言うところの債務超過にあたるので注意。家計の状況を整理してから、運用を考えたい。