ついでに、軸に使われている「ラバーラッカー」という塗料も凄い。これ、塗料なのに触るとまるでゴムのようにしっとりと手に吸い付く。軸のブラックのマットな感じもシックでカッコいい。筆記具は往々にして国産の方が良い事が多いのだけど、デザインに関しては外国製がカッコいいのは昔から変わらない。不思議な事に。特にパーカーは実用的でカッコいいデザインを得意としているから、こういうのを作らせると上手いのだ。
ちょっと持ち上げ過ぎだと思う方もいらっしゃるだろうけれど、これ、本当に「新しい」筆記具で、という事は売れなければ、この世から消えてしまうのだ。でも、これが継続して販売され続ければ、ここから、また新しい可能性も生まれる。しかも、ちゃんと筆記具として良い感じだったりもするのだ。価格が高いというのは確かだけど、ある程度売れないと、価格も下がらないし、安価なタイプの発売の可能性だって消えてしまう。大手のメーカーさんは、そういう決断も早い。だから、多くの人に試し書きでもいいから使ってみてもらいたい。軸も女性向きのスリムタイプもあるから、手が小さい人はそっちを試して欲しい。
例えば、これはもう裏技に近いけれど、この「インジェニュイティ」のリフィルだけ購入して(それなら1050円だ)、それに紙を巻いて鉛筆の太さにして、鉛筆用の補助軸なんかに入れて使うのもよいと思う。この、ちょっと変わったリフィルだけでも残れば、先に可能性が生まれてくる。または、このリフィルを使った軸を、国産メーカーとかも出してくれると嬉しい。せっかく生まれてきた新しい筆記具の可能性を、大事に育てていきたいと、とっても、強く思っているのだ。別に俺の子でも何でもないけど。気に入っちゃったからしょうがないじゃないか。