これは某手帳メーカーの方から聞いた話で裏を取ったわけではないのだけど、2012年現在日本では、1年12ヶ月中、11ヶ月の月から始まる手帳が売られているという。それでなくても、8月後半には文具店で来年度の手帳コーナーが作られたりして、もはや手帳は季節商品ではなくなっているらしい。まあ、その一方で、夏が暑いと、その年の手帳販売の出足が遅くなるらしい。まあ暑い間は来年の事なんか考えたくもないので、そのあたり、微妙に季節商品だった名残もあったりするのが面白いけれど、実際、10月始まりの手帳なんかは11月には売り切れてたりして、欲しい手帳を確実に入手しようと思ったら、9月くらいには動かなければならないのが現状。手帳の新作発表会は5月中旬から6月がピークだったりもする。
つまり、今は来年の手帳の発表会シーズン。その中から、ハイタイドとクオバディスの新作を速報的に紹介する。

ハイタイド編

  

まずは、ハイタイド。2013年度版の目玉は、「B6 ダブルマンスリー」だ。手帳とスマートフォンの併用の時代がやって来た2011年あたりから、スマートフォンでのスケジュール管理では難しい、1ヶ月のスケジュールを俯瞰して眺められる上に、薄くて携帯が楽なマンスリー(見開き1ヶ月タイプ)の手帳が売り上げを伸ばしている。ハイタイドは、そのマンスリーの機能を拡張して、1冊の手帳に2つのマンスリーを登載したのだ。ハイタイドによる「B6 ダブルマンスリー」のキャッチコピーは「管理力2倍」。

同じレイアウト、色違いのマンスリー予定表が1冊の中に2つ入っている「ダブルマンスリー」
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例えば、仕事用とプライベート用、自分用と家族用といった具合に、1冊の手帳で2つのスケジュール管理が行えるわけだ。確かに「管理力2倍」である。マンスリーは見開き一ヶ月なので、24ページあれば1年分を管理出来る。なので、48ページあれば二つのマンスリー手帳を収納出来るわけで、例えば見開き1週間のタイプよりも、それでもまだ薄く作る事が出来る。しかも、2つの同じマンスリーのページを持つ事で、マンスリータイプの大きな欠点の一つでもある、1日の予定を書く欄が小さい、という点もカバー出来る。