クオバディス編

クオバディスの新作「プランニング17」。スリムな新書サイズに見開き1週間バーチカル型+メモ欄を収めたレイアウト。
クオバディスは、今回、レイアウト的に新しいのは「プランニング17」という、見開き一週間バーチカルタイプながら、8.8cm×17cmというスリムな判型の手帳。流行とは関係なく、ヨーロッパを中心に世界のビジネスシーンを支えてきた伝統の見開き1週間バーチカルタイプのレイアウトを中心に据えたラインアップは、細かいスケジュールを手書きで管理したいユーザーには心強い。本来、スリムな判型には、ある程度横幅を必要とする見開き一週間バーチカルタイプは向かないのだけど、そこは、バーチカル型を発明したクオバディス。上手くレイアウトした上に、8時以前、20時以降の予定にも対応し、メモ欄もたっぷり設けるなど、現在のビジネスシーンが要求するスケジュール帳としての進化も感じさせる。
 
ツートンの革表紙にスナップボタン、ペン挿しが付いた「Duo」。
拡大画像表示

ただ、クオバディスの今回の新しい所は、新しいフォーマットではなく(フォーマットに関しては、既に十分過ぎるほどのラインアップを揃えているのだし)、それら手帳の機能やデザインを向上させるカバーのラインアップにある。新デザインのカバーは三種類。一つ目は、フランスの老舗手帳メーカー「ラジェンダ・モデーヌ」社製のカバーにクオバディスのレフィルを収納した「Duo」。薄手のシックな革製カバーに、表紙がカバンの中などで開かないように留めるスナップボタンとペン挿しを付けたツートンカラーのシリーズ。
 

今までのクオバディスには無かった大人の遊び心を感じさせるデザイン。ペン挿しはやや細目。
拡大画像表示


黒と赤、褐色とオレンジ、赤と褐色の3つの組み合わせのカバー(このツートンカラーからシリーズ名の「Duo」が来ているわけだ)に入るレフィルは、クオバディスの代名詞でもある正方形フォーマットの「エグゼクティブ」と「エグゼクティブノート」、文庫サイズの「ビジネス」と「ビジネスプレステージ」、大判の「トリノート」、スリムな新作「プランニング17」と同サイズのレフト型「イタルノート」の全7種類。ペン挿しがスナップボタンの内側に付いているのだけど、これが、実は手帳のペンの位置として最適なのだ。この位置にペンがあると、ペンを抜かなくても表紙が開けるし、手帳のページをめくる際の邪魔にならず、カバンの中でも抜けにくい。流石は手帳メーカー同士のコラボモデル、手帳の事を分かったデザインだと思う。