■肉球の頂点部分をチェック!
まず暁さんがチェックしたのは、手のひらに当たる中央の大きな肉球「掌球(しょうきゅう)」の頂点部分。写真は右手の肉球です。肉球のアイコンでは、丸っこい形で表現されることが多いですが、実際に猫の手を取り、じっくりと観察すると、脳内のイメージと違うのがよく分かります。わが家のペンネさんの掌球上部は「変形のハート形」。基本となる類型の一つ「ハート型」の変形版とのこと。これはどういった手相なのでしょうか?
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暁さん「基本的に、ハート型の猫は『やさしい』です。猫からも人からもモテる相で、アイドル体質的と言えます。白猫に、この手相は多いですね。ペンネさんは、ハート型のへこみが中央からややずれているため『変形ハート形』に分類されます」
ハート型の手相の猫は、さまざまある猫手相のなかでも一番見やすいのだとか。爪を切られるのが苦手なので、すぐさま引っ込められてしまいましたが、まったく見せてくれない猫ちゃんもいるのだとか。いやあ、いつもはぷっくりした触り心地しか気にしなかったので、頂点の形など目にしたことがありませんでした…。確かに触ってみると中央付近がへこんでいます。ご自宅に猫がいる方は、お昼寝中などを見計らい、肉球の上の方をサワサワしてみるといいですよ。
続いて、手のひらをチェック!
続いてチェックしたのは、掌球の下側両端。人間で言えば、親指の付け根と、小指の付け根から手首までの間といったところでしょうか。ここの形を、丹念に見ていきます。
もう一つチェックされたのが、写真で示した部分の「溝」。人の手にもぷっくりした起伏があるように、猫の肉球にも膨らみがあり、その膨らみ具合で溝の深さが異なります。あいにくペンネさんの肉球は、黒とピンクのまだら模様で、この溝が見にくかったため、少々時間がかかりました。
手相見の結果、ペンネさんの肉球の形は「ひし形」。総合すると「変形ハートのひし形」に分類されました。この手相から導き出される性格と相性は…。
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暁さん「まず、標準的な『ハートのひし形』は、人見知りしない、人なつっこい、やや主人に依存しやすい、集中力が強い、といった特徴があります。ペンネさんの場合は『変形ハートのひし形』で、先に述べたように頂上部のへこみが中央からは少しずれていまして、それと同じように、標準的な性格を基準とすると、やや偏りがあるのです。例えば、基本は人好きなんですが、特定の人がとても好き、とか」
おお、言われてみれば、何かしてほしい(etc.お湯が飲みたい、遊びたい、かまってほしい)ときの辛抱強さは、下手な人間よりも強い気がしますね。基本的には、掌球の最上部と下側両端との組み合わせで、性格が判断できます。ただし、多頭飼いの場合、先に家にいた「先住猫」の性格が、あとから来た猫の性格に影響をするのだそうです。