飲み会の二次会やデートの定番といえば「カラオケ」。「歌が苦手だから」と下を向いていたら、場は盛り上がらない。どんな人の前でもアガらず、いい歌声を披露するための練習法&テクニックを、メンタルアドバイスも行う歌手でボイストレーナーのほりさわまいこさんに聞いた。

「汚い声を出す」のがうまく歌うコツ!?

『1日で感動的に歌がうまくなる!話す声もよくなる!』
堀澤 麻衣子、司 拓也 (著)
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会社の宴会や接待、合コンの二次会でカラオケに行く―「自分は歌が苦手だ」と考えている人にとっては、少し嫌なシチュエーションかもしれない。けれど、手拍子でほかの人の歌を盛り上げ、自分はなるべく歌わないように……と息を潜めているだけでは、取引先や意中の人に好印象を残すことはできない。

「歌が苦手な人は、“いい声を出そう”とか、“かっこよく見せようと意気込んでしまうケースが多い。そうすると緊張して体をこわばらせ、さらに声が出なくなる……という悪循環に入ってしまう。歌は、技術とメンタル安定の両輪が必要。自分が歌をいかに楽しみ、そして人を楽しませるか、という発想になれば、心がリラックスし自然といい声が出るようになります」

そう語るのは、『1日で感動的に歌がうまくなる! 話す声もよくなる!』(セブン&アイ出版)の著者で、歌手・ボイストレーナーのほりさわまいこさん。後述の「丹田呼吸法」などを使い、リラックスして心身を安定させることで、歌声は驚くほど変わるそうだ。

「もっと言えば、“汚い声でいいんだ”と思い切りましょう。これが、歌への恐怖心をとりのぞき、喉があいて伸びやかな声になる最初のポイントです」

堀澤さんによれば、声の高さや声量は、一般的に考えられているほどの「個人差はない」。「出し方を知らない」だけで、簡単なトレーニングや意識改革で、誰もが劇的に声を生まれ変わらせることができるそうだ。今回紹介する「3ステップ」を、ぜひ試してみよう。