そらともと、ときのそらの阿吽の呼吸が会場内に呼応

『Theatrical Cover Live「Role:Play」』1月22日昼公演より 撮影/Yoshiki Taniguchi

4曲の披露が終わると、軽い自己紹介MCが。冒頭からテンションが上がりすぎて片耳のイヤホンを落としたエピソードが語られたり、3会場に声掛けが行われたりと、会場は終始楽しい空気。

ときのそらのライブだからこそ、生み出されたその雰囲気のまま、「グッバイ宣言」「ファンサ」「冴えない自分にラブソングを」「シル・ヴ・プレジデント」の4曲が披露された。

「グッバイ宣言」「シル・ヴ・プレジデント」の2曲は『Re:Play』には収録されていなかった楽曲。歌いながらみせてくれる、ときのそらのアクションはキュートで、会場内では彼女のアクションに応えてペンライトの光が踊り、そらとも(ファンの呼称)と、ときのそらの阿吽の呼吸が会場内に呼応し、それは気持ちよいひと時だった。

『Theatrical Cover Live「Role:Play」』1月22日昼公演より 撮影/Yoshiki Taniguchi

「冴えない自分にラブソングを」はときのそらのメジャーデビューアルバム『Dreaming!』の楽曲で、カバーライブで披露されるのは少しの驚きがあった。

また、楽曲に合わせてステージの装いも変化した。先ほどまでのメルヘンなイメージとは打って変わって、直線で構成されたステージはクールな装い。

そんなステージで披露されたメジャーデビューアルバムの特別な歌は胸に染み入るものがあり、会場には大きなクラップが響き渡る。ライブが全体が盛り上がる一幕となった。

いろいろな自分を観て貰いたい

『Theatrical Cover Live「Role:Play」』1月22日昼公演より 撮影/Yoshiki Taniguchi

再びのMC。ここでは楽曲中に変化したステージについての話題が。いろいろな自分を観て貰いたいと笑うときのそら。デビューから間もなく5年。これからも新たな一面を見せてくれるであろう彼女の想いに会場はペンライトで応え、ステージは次の楽曲へと移っていく。

次に披露されたのは「この世界で」「God knows...」「花時の空(はなどきのそら)」「赤いスイートピー」の4曲だ。

「この世界で」は今までの流れから打って変わってのバラード。ときのそらのハイトーンが曲と絶妙にマッチし、会場を静かな感動が包み込む。

そして間髪入れずの「God knows...」では、先ほどまでとはまったく違う凛とした表情と声を見せてくれた。

「花時の空(はなどきのそら)」では、ステージの装いと衣装が変化。スクリーンをバックにしたステージ上で私服姿で歌うときのそらの姿は、とても優しくなぜだか泣きたくなるような気持ちが湧き上がる。

そしてその優しい空気のまま「赤いスイートピー」へステージは移り行く。ステージのバックには歌い上げるときのそらの顔が大きく映し出され、歌う彼女の心情が今まで以上に伝わってきた。