写真:中川有紀子

年々盛り上がりを増すアニメソングシーンの象徴ともいえる存在、それが毎年夏の終わりに開催されるアニソンの大規模フェス「アニメロサマーライブ」(通称アニサマ)だ。レーベルの垣根を超えて大勢のアーティストが出演することから、毎年超満員のファンがさいたまスーパーアリーナに集結する。そんなファンの期待に答え、今年はついに史上初となる3Days開催となった。アニサマのステージは生バンドによる演奏で日5時間以上にわたって繰り広げられるため、3Days開催はファンも運営側もこれが大きなチャレンジとなることはまちがいないが、それ以上にこの発表を喜んだファンも大勢いるはず。3月28日に行われた記者発表会のようすはそんなワクワク感をあふれる内容だった。

アニサマはアーティスト側にとってもステータス。出場への思いを聞かれた栗林みな実は「最近は本番に向けてベストの状態に持っていくことも含めてライブを楽しむことができるようになりました」とベテラン出場者らしい貫禄の答えをする。「毎年この時期に目標というフラグを立てて一年頑張ろうという気持ちで活動しています」と答えるMay'nは6年連続の出場者。今回で3年目の黒崎は「もう新人という意識を捨て、アニサマを盛り上げていく一員として、自覚とアニソンへの情熱を持ってがんばっていきたい」と力強く語った。

ALI PROJECTの宝野アリカは「昨年は這いずりながら歌ったので、今年はどうしようかなと。張り付けにされて歌うとかじっくり考えていきたい」と、彼女らしい世界観でのパフォーマンスを考えることに今から余念がない。