延伸後の路線図(イメージ)

東京地下鉄は、2022年1月28日付で第一種鉄道事業許可を申請していた、有楽町線延伸(豊洲・住吉間)、南北線延伸(品川・白金高輪間)の鉄道事業許可について、3月28日付で国土交通大臣より許可を受けたと発表した。開業目標はともに30年代半ば。

 

有楽町線延伸は豊洲~東陽町~住吉(新駅含む、所要時間は豊洲から住吉まで約9分)、南北線延伸は品川から白金高輪の1駅(所要時間は六本木一丁目から品川まで約9分)。この取り組みにより、地下鉄ネットワークの充実を図ることで、東京のさらなる発展ならびに東京圏の国際競争力の強化に貢献していく。

なお、相鉄と東急が進める、相鉄新横浜線・東急新横浜線は23年3月に開業予定。新路線は相鉄本線・いずみ野線、東急東横線・目黒線に接続し、東京メトロ南北線・副都心線、都営三田線、埼玉高速鉄道埼玉スタジアム線、東武東上線まで直通運転を行う。詳細な運行計画については、後日改めて告知する。

現在、東京メトロ南北線は東急目黒線と埼玉高速鉄道埼玉スタジアム線、東京メトロ有楽町線は東武東上線と西武有楽町線・池袋線と相互直通運転を行っている。今後も相互直通運転が継続される場合、有楽町線と南北線の延伸は、メトロ各線の利用者のみならず、東武東上線、西武有楽町線・池袋線、東急東横線・目黒線、相鉄本線・いずみ野線など、多数の私鉄の利用者の利便性向上にもつながる見込み。

また、品川駅には、JR東日本線(東海道線・横須賀線・山手線・京浜東北線など)、京急本線(都営地下鉄浅草線と相互直通運転)、東海道線新幹線に加え、新たにメトロ南北線も乗り入れることになり、さらに、将来的にリニア中央新幹線も開業予定(東京~名古屋間、その後は大阪まで開業予定)のため、全て開業すると、関西・中京方面からの玄関口としての拠点性が高まる。