宇都宮駅東口に開業する複合施設の名称、「Utsunomiya Terrace」に決定

住友商事は4月19日、宇都宮市と企業グループが連携して推進する「宇都宮駅東口地区整備事業」で、まちびらき第一弾の高度専門医療施設(昨年12月開業)と、第二弾の分譲マンションに続き、8月の開業を予定している複合施設の名称「Utsunomiya Terrace(ウツノミヤ テラス)」とシンボルマークが決定したと発表した。

今回、宇都宮市とともに進める同事業の中核を担い、まちの顔として地域や周辺住民に長く愛される施設に育って欲しいとの願いを込めて、複合施設の名称を「Utsunomiya Terrace」と名付けた。同社が手掛ける商業施設では、「楽しく、快適で、何度でも来たくなる居心地の良い」空間の創出を目指す「Terraceの思想」を大切にし、様々なTerraceシリーズを開発している。同施設の開発を通じて表現したいまちづくりの姿が「Terraceの思想」と相通ずることから、施設名称の一部に「Terrace」というワードを採用し、緑あふれる開放的な交流広場との連続性を重視した施設を計画している。

シンボルマークは、複合施設の所在地が「宇都宮市宮みらい」であることから、「宮」の文字をモチーフに定めた。大きな円に内包された二つの円それぞれがつながって動きを感じさせるデザインは、「人が行き交う中心地」をイメージしている。また、小円と中円がつながって大きな円を成す様は、「まちのシンボルとして人が集う賑わい」や「行き交う人々が創り出す活気」を表し、明るさや快活さを象徴するオレンジのカラーを採用した。交通の結節点として誕生し、地域の中心となってまち全体を盛り上げていきたいという想いを込めたシンボルマークとなっている。

住友商事では、各地域が育んできた価値観や特性に合わせて、提供する機能や用途をかけあわせる「地域メイド型複合開発」を通して地域の人々に愛されるまちづくりを目指している。総合商社として有する多様なプラットフォームと総合デベロッパーとして有する豊富な開発実績やノウハウを踏まえて、同社ならではの総合力を生かした魅力ある都市開発事業を手掛けている。

また、人口約50万人を有する宇都宮市は、商業・ビジネスの中心地であるとともに、日光・那須など観光エリアへのアクセス拠点を担っている。工業団地や大学が集積する宇都宮駅東口地区は、鉄道や路線バス、LRT(ライトレールトランジット)が交わる交通結節点としての機能が求められている。宇都宮市は、同事業を「うつのみやの未来を拓く新たな魅力の創造・交流と賑わいの拠点」に位置付け、交通結節点にふさわしい北関東最大級の収容人数をもつ交流拠点施設、交流広場、高度専門医療の拠点となる病院、そして地域生活者だけでなく観光・出張目的などの来街者も楽しめる商業施設や宿泊施設などを官民連携で開発している。

同社は、この複合施設の開発で「地域メイド型複合開発」「Terraceの思想」と、宇都宮市が掲げる地区整備コンセプトを掛け合わせ、北関東を代表する宇都宮のシンボルにふさわしい都市開発に取り組んでいる。今後も、時代や環境の変化にも柔軟に対応しながら、地域のシンボルでありコミュニティの中心になるような施設づくり、まちづくりに努めていく。